証券口座の解約手順とかかった時間(株式移管は時間がかかるのでお早めに!)

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こんにちは! アキオ(@hiroakio97)です。

2019年も1月が終わろうとしているこの頃ですが、今日は昨年末の大掃除のお話をしたいと思います。

 

最近歳のせいか、年末になると無性にサッパリしたくなるようになりました。
不要な荷物や先延ばしにしてきた細かい用事を残したままでは気持ちよく年が越せない!

そんなわけで、使っていない証券口座に銀行口座、クレジットカード、まとめて断捨離してまいりました。

銀行口座とクレジットカードの解約は以前にも経験があったのですが、証券口座は今回が初めて。

完了まで意外に時間がかかったので、ちょっとここに記録しておきます。
最初は銀行みたいに電話一本で解約できると思ってたんですが、、甘かったです。

 

使ってない証券口座あるんだけど、、どうしよ?」とか「口座解約ってどれくらい時間かかるのかしら?」なんて思ってる方のお役に立てますように。

 

口座を解約する理由

まず最初に、わたしが口座を解約する理由から説明しますね。

端的に言えば、スッキリするからです。

 

普段使わない、でも間違いなくそこにあるもの、、気持ち悪いですね。
ヨドバシで買ってきた東芝のパソコンに最初から入ってる年賀状作るソフトとか、iPhoneに最初から入ってる『Watch』『ヘルスケア』『iTunesU』とかね。

「直接の害があるわけじゃないけどなんか気になるので削除したい」派です。わたしは。

 

それと、もう少し現実的な理由としては、セキュリティの向上だとか自分の死後の家族の負担軽減なんてのもあります。

あとは証券会社によっては口座管理料という名目で、毎年費用が発生するケースも!
その場合は「スッキリしたい」とか「いや、でもめんどくさい。。」とか言ってないで、さっさと解約すべきでしょう。

 

今回わたしが断捨離したのは『SMBC日興証券』と『大和証券』

今回実際に口座を解約したのは2口座。

ひとつは、SMBC日興証券のダイレクトコース。
担当の営業さんが付かず、ネットなどで自分で売買を行うコースですね。
口座管理料はかかりません。
ほとんど使っておらず、空っぽの状態でした。

もう一つが大和証券は「ダイワ・コンサルティング」コース。
担当営業さんがアドバイス(?)などくれる、昔ながらの証券会社ライクなコースです。
アメリカ株をはじめとする、外国証券を売買する場合は口座管理料として年間3,240円かかります。
アマゾン株(AMZN)8株とアリババ株(BABA)84株、それにわずかな米ドルが残されていました。

 

2口座とも口座開設の目的はズバリ、IPO(新規公開株)。

IPOで主幹事を務めることが多く、一人一票の100%完全平等抽選制のSMBC日興証券。
そして、担当支店と営業さんの裁量で配分が決まる大和証券。

方法は異なれど、IPO取得という同じ目的で作られた2つの証券口座だったのですが、、
結局わたしにはIPO投資は向いてないということで、この度解約のはこびと相成りました。

(詳細は省きますが、抽選は当たらないし、裁量でも良いIPOは小口投資家に回ってこないことが分かりました。。そのくせ資金は拘束されるし)

大和証券とIPOの話が気になる方は、こちらの記事をどうぞ。

参考記事:初めてのIPO株(新規公開株)投資で20万円の利益が出た話。大手証券会社とのお付き合いが始まりました!

 

証券口座解約の基本的なステップは 1.保有商品の処分 2.出金 3.解約

SMBC日興証券の方は、電話一本で簡単に解約することができました。

抽選でのIPO取得はずいぶん前に諦めていたため、口座は空っぽ。
結局IPOは当選しなかった為、SMBC日興証券で株を売買したことはありません。
現金余力もあらかた引き上げてありました。

SMBC日興証券のホームページで調べた番号に電話すると、わずか5分ほどで解約手続きはほぼ完了です。
後日、SMBC日興証券から送られてきた『特定口座廃止届出書』に署名・捺印して送り返せば、それで解約となります。

電話した際は引き止めなども特になく、事務的なやりとりのみで手続きは滞りなく進みました。
長く放置されていた口座ですし、一度も取引の履歴がないわけですからそれも当然かもしれません。

わたしの場合はなぜか口座に1円だけ現金が残っていたのですが、それもその電話内で「ではご指定の口座へ振り込んでおきますね💁」といった具合で、サクッと対応してくれました。
(なぜ1円だけ残っていたのか、詳細不明です。電話で聞けばよかった。。後日振り込まれた利息とかそんな感じかな?)

 

一方で、大和証券の方は1年ほど実際に使用しており、入出金や株の売買も行っていたためSMBC日興証券と比べると手続きがやや複雑。

基本的には「口座を解約したい」と伝えれば、あとの細かい手順は担当の営業さんがやってくれるんですが、ところどころこちらで決めなくてはいけないことがありました。

そんなわけで、大和証券の口座解約までの手順をザッとまとめてみました。
基本的には『保有証券の処分—>出金—>解約』という流れです。

 

口座閉鎖への道のり

  1. 保有証券などの処分
    1. 現在持っている株を売却、もしくは他の証券口座へ移管する
    2. 貯まってるポイントがあれば清算する
  2. 出金
    1. 外貨がある場合は、日本円に両替するか外貨送金手続きを行う
    2. 日本円を出金する
  3. 口座の解約

 

ちなみに、わたしが大和証券で取引していたのは、IPOで手に入れた日本株と営業さんオススメのアメリカ株(ADR含む)のみです。
るいとう(株式累積投資)や単元未満株などのイレギュラーな株式は持っていませんし、株以外の債券や投資信託、先物、FXなども大和証券ではノータッチ。
取引は全て現物のみで、信用取引はしていません。
また、NISA口座やiDeCo口座も開いていません。

これらの取引がある場合は解約までの手続きが若干異なる可能性があります。
(とは言っても、せいぜい2、3書類が増える程度で、保有証券の処分—>出金—>解約という基本的な流れは変わらないと思いますが)

 

では、以降個別にちょっと解説してみます。

 

保有証券の処分

解約する証券口座に株式や投資信託、債券がある場合、まずはその処分を検討しなくてはいけません。

処分の方法は2通り。
売却して現金化するか、証券をそのまま他の証券口座へ移すか、のどちらかです。

ちなみに、証券を他の証券口座へ移すことを『移管』と呼ぶそうです。
移管して他所に移すことは『出庫』、逆に移管して他所から持ってくることは『入庫』。
耳慣れない言葉でしたが、便利なのでこの記事の中でも使わせてもらいますね。

保有する証券がない場合はこの項は飛ばして次へ進みましょう。

 

保有証券を売却する場合

こちらの場合はシンプルです。
保有する株など証券を売却して現金に換えましょう。

後に出金することも考慮して、外国株も円貨決済することをお勧めします。

 

なお、わたしは割高な手数料が嫌だったため大和証券では売却せず、次に紹介する株式移管の道を選びました。
加えて、タイミング的にも、わたしが大和証券の口座解約を思い立った2018年12月末は売却に適した時期ではなかったです。

ダウ平均株価
ダウ平均株価チャート。2018年末は弱気相場入りしている

 

保有証券を他の証券口座へ移管する場合

上述のわたしのように、タイミングなどの問題で「今は株式を売却したくない!」というケースはままあるでしょう。

「売った後、また買い戻せばいいじゃん?」と考える人もいるかもしれませんが、税金や手数料のことを考えれば得策とは言えません。

そこで、売却ではなく移管することになります。

 

株式移管にはいくつかのポイントがあります。

株式移管のポイント

  • 国内の上場証券は、国内の証券会社間で移管可能
    例えば、監理・整理銘柄やETF、REITも移管可能
    逆に、上場廃止銘柄や非上場の未公開株、信用建玉、先物・オプション・FXの建玉は一般的に移管不可
  • 国内非上場の証券、例えば外国株や債券、単元未満株などの対応は証券会社によってまちまち
    移管先証券会社で取り扱いのない商品は当然移管できない
    例えば、ベルギーのビール会社BUDは楽天証券では取り扱いがあるが、SBI証券では取り扱いがない。そういうケースではBUDの楽天証券からSBI証券への移管はできない
    取り扱いがあっても移管は不可としているケースもあるので注意
  • 移管の手数料は移管元と移管先、双方で別々に決められている
    例えば、SBI証券では入庫・出庫共に手数料無料だが、大和証券は入庫は無料、出庫は1,080円〜6,480円の手数料がかかる、など
    一般的に入庫は手数料無料の会社が多い。来る者拒まず、去る者は追う感じ

 

というわけで移管を検討する場合、まず最初に移管元と移管先の両社が移管希望銘柄の入庫・出庫に対応しているかを確認する必要があります。

日本株やアメリカ株のメジャーな銘柄であれば基本的に移管可能なはずですが、その際にかかる手数料と日数なども気になります。
証券会社のウェブサイトなどで確認しましょう。
情報が見つからないようなら、電話してしまうのが手っ取り早いです。

 

無事、移管できることが確認できたら、次は冷静に「ホントに移管する?」かをもう一度考えてください。

「そんなに手数料かかるなら今の証券会社で売っちゃうよ!」ってこともあるかもしれません。
もしくは、「移管に時間がかかって売り時を逃す」なんてリスクもあります。

 

わたしの場合、大和証券で買ったアマゾン(AMZN)8株とアリババ(BABA)84株を、SBI証券の自分の口座へ移管しました。
(他人名義の口座へも移管可能なようですが、その場合は上記と条件が異なります。また、贈与税がかかるケースがあります)

移管先のSBI証券に確認したところ、AMZN、BABA共にSBI証券で取り扱いがあり、入庫も可能。
さらに入庫の手数料は無料とのことでした。

同じく、移管元の大和証券にも確認すると、出庫可能で、その上「アメリカ株は出庫手数料無料!」とのこと。
非ネット従来型証券会社の大和証券は総じて手数料が高かったので、正直これは意外でした。

参考までに、日本株の場合は移管する株数によって1,080円〜6,480円の出庫手数料がかかるそうで、、
アメリカ株の方が安いというのも、これまた意外。

時間に関しては、大和証券に尋ねたところ「大和証券側で5営業日ほど、その後移管先のSBI証券でも数日から2週間くらいはかかるでしょう」とのことでした。

手数料、時間共に納得した上で改めて、大和証券へ株式移管を依頼しました。

 

実際に移管を依頼したのは、年の瀬迫る2018年12月21日。

すると3日後の24日に下の写真のような『移管依頼書』が届きます。

特定口座内保管上場株式等移管依頼書(外国証券用)
移管依頼書

翌日、記入して返送すると、、
年が明けた2019年1月16日に『移管事項通知書』が届きました。

(外国証券)特定口座内保管上場株式等移管事項通知書
移管事項通知書。この時点でBABAは赤字

”移管予定日 平成31年1月15日”と書いてありますが、この通知が届いた16日時点ではまだAMZNとBABA共にSBI証券の口座には反映されていませんでした。

結局、SBI証券のWebページでAMZNとBABAが確認できたのは2019年1月18日のこと。

SBI証券の口座管理画面スクリーンショット
SBI証券でも確認できた!移管してきたAMZNとBABAは取得単価が”ー”になっている

 

12月21日の移管依頼から1月18日の移管完了まで、お正月休みを間に挟んだので正確な日数を把握するのは難しいですが、15営業日くらいかな。
3週間くらいはかかると思っていた方が良さそうですね。

 

ポイントの処分

そんな具合で保有証券の処遇が決まったら、次は口座にたまったポイント類を処分してしまいましょう。

クレジットカードなどではお馴染みのポイントですが、証券会社も各社独自のポイントプログラムを用意しています。
楽天証券は楽天スーパーポイント、SBI証券はSBIポイントなどなど。
どこの証券会社も大体、取引手数料の1%くらいをポイント還元しているようです。

先ほどの証券と比べると、ポイントは些細なことかもしれません。
が、そもそも投資って配当やら金利やら手数料やらそういう些細なことの積み重ねですからね。
貰えるものは無駄にせず貰ってるおきましょう。

 

わたしの場合、知らぬ間に2,200ポイント貯まっていました。
(つまり、この1年間で22万円も大和証券に手数料として支払ったわけですね。。手数料高い)

大和証券の場合、交換先はあまり多くありません。
貯まったポイントが多ければ、高級ホテルの宿泊券や料亭の食事券など面白そうな使い道もあるようですが、わずか2,200ポイントでは用途は限られます。
マイルへの交換あたりが無難でしょう。

 

出金

証券を処分したら次は出金です。
現金を証券口座から移します。

先ほど証券を売却した人は、受渡まで約定後4営業日ほど待つ必要があります。
そのほか配当や金利など、忘れた頃にポロっと振り込まれることがあるので注意してください。

 

出金は日本円の場合、それほど難しくはありません。

大体はウェブサイトからできます。
普通のネット銀行と同じ要領で、振込先と金額を指定して振り込むだけです。

 

厄介なのは米ドルなど外貨の場合。
外貨に関しては、送金・受取り共に証券会社や銀行によって対応状況がまちまちです。

例えば、楽天銀行は送金はできませんが受取りは可能です。(受取り手数料は2,450円)
同じく楽天グループの楽天証券は送金、受取り共に可能。(送金手数料は25ドル、受取り手数料は無料)
住信SBIネット銀行は送金、受け取り共に可能。(送金手数料は3,000円、受取り手数料は5万通貨以上なら無料、それ以下の場合は25ドル)
SBI証券は住信SBIネット銀行とのみ外貨の送金、受取りが可能。手数料は共に無料。

SBIグループ内の送金を除き、外貨での送金は事前に書面での依頼が必要だったり日数がかかったりで、金銭以外のコストも大きそう。。

 

先ほどの移管と同様、事前に出金元の証券会社と送金先の金融機関へ外貨送金の可否や手数料を確認しておく方が良いでしょう。

その上で、コストとメリットを天秤にかけて実際に外貨のまま送金するかを決定します。
口座に残っている外貨が少額なら日本円に両替してから、手数料をかけずに送金するのも合理的な判断だと思います。

 

ちなみにわたしの場合は、以前持っていたエヌビディア(NVDA)の配当やBABAを買った際のお釣り(?)が800ドル(9万円弱)ほど残っていました。
大和証券から外貨送金するためには15.80ドルの手数料が必要とのこと。
結局、両替のスプレッド(手数料)と送金の手数料を比較して、円転後に日本円で出金することにしました。

為替は円高傾向であまり良い時期ではありませんでしたが、少額なので目をつむっています。

 

口座解約

保有証券を処分して現金も全て抜いたら、もうあなたの口座は空っぽ。
あとは口座解約の依頼を出すだけです。

大和証券の口座閉鎖依頼書
大和証券の口座閉鎖依頼書

 

こんな感じの書類に必要事項を記入して返送すればOKです。

大和証券の場合、同時に開設した大和ネクスト銀行の銀行口座も、併せて閉鎖依頼しています。

数日後、完了の通知が届きます。

お取り引き終了のお知らせ

 

ただ、上の写真の通り、大和ネクスト銀行からは口座閉鎖完了のお知らせが届いたんですが、肝心の大和証券からは何も来てないんですよね。。

証券口座の場合は未入金の配当や分配金などがあるうちは閉鎖できないようなので、わたしの口座にもその手の未入金の何かがまだあるのかもしれません。
SMBC日興証券にも謎の1円が残っていましたし。

しばらく何の知らせもないようなら、こちらから問い合わせてみようと思います。

 



まとめ 株式移管は思ったより時間がかかるのでお早めに

というわけで、年末の大掃除で証券口座を解約したお話でした。

大和証券に関しては、年末に動き出して、結局何やかんやで1ヶ月くらいかかりました。
やっぱりある程度使っていた口座っていうのは、それだけ解約にも時間がかかるもんなんですね。
というか、肝心の大和証券の口座はまだ閉鎖されてませんし。

まあ、解約自体は時間がかかってもそれほど問題ないんですが、、
(というか、「急いで解約しないとヤバい!」って状況はあまりないと思いますし。)
解約とあわせて株式を移管する場合は要注意ですね。

移管のタイミングが悪いと、それで「売り時逃した!」なんてこともあり得ます。
皆さんも株式移管する時は時間と気持ちに余裕のある時をオススメします。

 

ではでは。

Posted by アキオ