外資系企業とライフワークバランス 成果主義の外資で育休なんて取れるの?

2017-11-01

ニューヨーク、ブロードウェイの写真を背景に「外資で育休」の文字
写真はニューヨーク、ブロードウェイのシューベルト劇場前

こんにちは! アキオです。

今回は前回から引き続き、外資系企業で働く魅力についてお伝えします。

ちなみに、前回の記事『外資系企業とリストラ、もしあなたの会社が突然外資に買収されたら?』では買収された系外資系で必ず起こるリストラについて、私の考えを書いています。

 

外資系企業やリストラに興味がある方は是非こちらも合わせてご覧ください!

 

外資系企業といえばよく言われるのが成果主義ですよね。

激しい競争が行われているイメージがありますが、実際のところどうなのでしょう?
外資系メーカーで働いて8年になる私が、外資系の成果主義ライフワークバランスについて、感じたことを語ります。

外資で育休、いけますよ!

 

成果主義とライフワークバランス

グローバルにビジネスを展開する外資系企業には、多くの国から様々なバックグラウンドを持った社員が集まります

わたしの周辺の例だと、韓国やベトナムの工場に製造スタッフが、インドにプログラマーが、ヨーロッパにはデザイナーと企画担当者が、アメリカとオーストラリアにはわたしと同じシステムエンジニアが、世界各地に点在しているといった具合。

ガシガシ働いてバンバン稼ぎたい仕事に燃えてるベトナムの若手、父子家庭で17時には家に帰りたいオーストラリアのパパ、転職でステップアップしたいインド人マネージャー、とにかくいろんな考え方や背景の人がいます。

こうした多様性を認めて個々を尊重するのが欧米の文化、つまり外資系企業の文化です。

 

アキオ曰く、
アキオ

今のわたしの上司はアメリカ人とオーストラリア人!
来日した時は一緒にランチに行ったり卓球したりします。フレンドリー!

 

柔軟な勤務体系

上司と顔をあわせるのは年に数回、彼らかわたしが出張するときだけです。
普段はチャットやメール、電話会議などでコミニュケーションをとります。

オーストラリはまだしも、アメリカは時差が大きいです。
ちょうど昼夜逆転しており、電話のようなリアルタイムなコミニュケーションが必要な場合は早朝か夜に連絡することになります。

そうなってくると、9時-17時でオフィスに拘束されるのは不合理です。
「今日は23時から欧州・アメリカと電話会議なので15時で退社します。打ち合わせは自宅から参加します」のような具合で、働き方が柔軟になってきます。

エンジニアのわたしの場合、手元に開発用の製品サンプル(デカくて重い)が必要なのと家に仕事を持ち帰りたくないのとで、オフィス外で働くことはあまりありません。

が、管理業務が主で海外との定期的なミーティングが多い管理職たちは制度をうまく利用して、毎日精力的に活動しています。

 

長男(6歳)曰く、
長男(6歳)

外資系も日系も、管理職が大変なのは一緒だね! 

 

成果主義

こんな具合で、時間やオフィスに捉われない柔軟な働き方が外資系では一般的です。

仕事以外の理由、例えば通院とか親の介護のような避けられないものはもちろん、子どもの運動会だとか映画観に行くみたいなプライベートな理由でも、有休や遅刻・早退を利用しやすい雰囲気があります。

ただし、自由に働くにはもちろん条件があります。
それはきっちり成果を出していること。

どれだけがむしゃらに頑張ろうが、不眠不休で働こうが、それはここでは評価されません。
逆に、飲み会の翌日フラフラで出勤しようが、新作ゲームの発売日に休もうが、それ自体が評価を落とすこともここではありません。

そもそも上司は遠く離れたオフィスにいて、部下がどんな姿勢で仕事に取り組んでいようが知る術はないんです。
仕事の成果(納品物の質や売上の数字)以外では評価できないというのが本当のところ。

外資系が成果主義と言われる所以です。

欧米流のやり方と彼らと働く時の注意点

最初は『成果』と言われるとなんだか仰々しくて気後れしてしまいますが、恐れる必要はありません。
外資系でのやり方はとてもシンプルです。

外資のやり方

  1. 自分にできること、やりたいことを上司に伝える
  2. 具体的なタスクがアサインされる
  3. こちらの見積もりとプランを伝える
  4. タスクに取り掛かる。進捗は密に伝える

これだけ。
ポイントは1.と3.です。

1.で自分のスキルレベルや好みの仕事をきちっと上司に伝えられないと、2.で不適切なタスクを割り振られ、後々苦労することになります。

同じく、3.でこちらのプランをうまく共有できなければ、後々上司との間に認識のギャップが生じ苦労するでしょう。

 

「XXXに興味があります。将来的にはYYYさんと一緒にZZZに関わる仕事がしたいです」とか「以前やった別の仕事を再利用できそうです。期日を3日前倒しできます」、「来月は妻が出張でわたしは残業ができません。時間が足りないのでこのタスクは来月に回すか他の人にアサインしてください」など、こちらの事情を率直に伝えることです。

プロジェクト全体を見渡してタスクと部下をアレンジするのが管理職の仕事。
こちらは伝えるだけ伝えて、あとは希望が叶うことを祈りましょう。結構叶います。

そして、あとは割り振られた仕事を淡々とこなしましょう。
上司が期待する成果をきちっと残せているはずです。

 

ちなみに、これまでリストラされていった同僚を何人も観てきましたが、彼らは皆この自分の希望やプランを適宜伝えるということが苦手でした。

結果、さばききれない量の仕事を抱え込んでパンクしてしまったり、上司の理解が得られず会社を去る結果になってしまいました。

上司は世界各地にいる部下の進捗をいつも気にしています。
密に連絡を取って、最初のプランとギャップが生じた時はすぐに知らせるようにしましょう。
何も連絡がなければ、上司は全て順調に進んでいると解釈します。

 

アキオ曰く、
アキオ

日系企業以上にコミュケーションが大事!

でもそれさえできれば日系企業とあまり変わりません。
むしろ、無茶振りとか無駄な仕事が少ない分外資系の方が楽かも。

 

ライフワークバランス

そんなわけで、多様性を大切にする欧米文化ではひとまず自分の意見や希望を伝えてみることが大切です。

あなたの主張が理にかなったものなら、周囲も真剣に検討してくれるでしょう。
特に自分と他人の権利についてはとても尊重します。

 

わたしが育児休業の取得をアメリカ人の上司に打診した際も

半年後に子どもが生まれます。
日本には育児休業という制度があって、これを利用して1年半休ませてください。わたしが今抱えている仕事はXXXXで、後任にはYYYさんが適当だと思います。
必要な情報やスキルはもれなく半年の間に引き継ぎます

 

と伝えたら、あっさり「OK. Enjoy your paternity leave. ; )」と返事がきました。

彼からすれば、「日本にはそういう制度があってアキオはそれを使うだけ。権利を否定することはできないし、まだ半年もあるんだから調整するのがマネージャーの仕事」って感じだったのでしょう。

彼が事情を説明してくれたおかげで、周囲の日本人の同僚たちからも育休について概ね肯定的なレスポンスが得られました。

 

という訳で、外資系というところは本人にその気さえあれば非常にライフとワークのバランスが取りやすい環境と言えます。

ちなみに、以前長男が生まれた際は、当時の従来型日本人上司に育休申請を拒否された経験があったのでこの6年間の変化に驚いてしまいました。

長男の時に育休を諦めた話はパパの育休、「キャリアに傷がつく」という警告は本当か?をおご覧ください。

 

さらに、後日その上司が会議のために来日した際、こんな言葉をかけてくれました。

正直に言えば、君に一年半も抜けられるのはキツい。
でもそういう経験をすることで、チームはまた一つ成長すると思う。いい機会をくれてありがとう。

あと個人的には、君のような若い男性が家族のために休みを取ることは日本の社会にとっても良いことだと思う。
家族との時間を楽しんで。復帰を待ってます。

アキオ曰く、
アキオ

この言葉、正直めっちゃ嬉しかったです!!

 

おまけ 英語、話せないとダメ?

これは業界や職種によるでしょうね。
当たり前な回答でごめんなさい。

外資系生命保険会社で営業をしている友人は、英語なんて全く使わないと言っていました。

日本人相手に保険を売っているんですから、まあ確かに英語は必要なさそうです。
わたしの会社でも国内営業をやっている面々は特に英語を使っていません。

ちなみに、わたしはメーカーでソフトウェア設計の仕事をしてます。

先述の通り外国人の上司や同僚と仕事をしていますので英語は必須です。

 

入社時350ほどしかなかったTOEICのスコアも現在では倍増。

特に英会話教室に通ったりはしていませんが、キリンの首が伸びたように必要に迫られて進化しました。

メールやチャットのようなコミニュケーションではgoogle翻訳なども使えますし、意外となんとかなります。

会話も1対1なら案外普通に話せます。
相手がかなり配慮してくれますし、こちらも身振りやホワイトボードなど使えます。

ただ、集団での会話は今でも結構厳しいです。
ネイティブ同士でしばらく会話されると、全くついていけず論旨を見失ってしまいます。
電話会議とかで相手の顔が見えないと最悪。勉強が必要です。

他の日本人の同僚も多くは私と似たような感じ。
熱心に勉強していて成果が出てる人もいますし、逆に怪しい英語で外国人の同僚を怒らせている人もいます。。

ただわたしの場合、相手は社内の同じエンジニアがほとんど。
取引先やお客さんとの商談のようなケースでは、わたしのような自己流の英語だと不都合がありそうです。

ちなみに、渉外担当の同僚は”楽ではないから成果が出る”のコピーで有名なトライズで英会話がメキメキ上達していきました!
”一年で話せます”は伊達ではなようです。

オススメ!

まとめ 外資系企業は近い将来の日系企業の姿かもしれない

というわけで、前編の先日の外資系企業とリストラ、もしあなたの会社が突然外資に買収されたら?と今回、2回に分けて外資系企業の魅力についてお話しさせていただきました。

いかがでしたか? 外資系で働いてみたくなりましたか?

 

今回書いていて感じたのは、

「『外資系』って散々書いてきたけど、これって別に外資系に限ったことじゃないかもな」

ってことです。

 

外資系に限らず、グローバルにビジネスを展開する会社であればここに書いたことのほとんどは当てはまります。

加えて、政府の主導する外国人移民の受け入れや働き方革命がさらに進めば、日本でも多様性を無視することは今以上にできなくなるでしょう。

私たちが好むと好まざると、従来の日本らしい働き方は失われていくのかもしれません

 

なんて、ちょっと真面目な感じで締めてみました。

全ての人が望んだ条件で働けますように。。

ではでは。