暴落に負けないポートフォリオの作り方【米国株・長期で持てる16銘柄】

2018-11-14

 

こんにちは! アキオ(@hiroakio97)です。

以前「高配当米国株でクソダサい投資家を卒業したい!」なんて記事を書きました。
高配当米国株をコツコツ積み立てて、さらに配当を再投資に回す戦略です。
手数料と税金を抑える為、バイ&ホールドが基本。銘柄の入れ替えはしません。
詳しくは下の記事を読んでくださいね。

 

月日の経つのは早いもので、あれから3ヶ月が過ぎようとしています。
その間、証券会社を決め、アメリカ株の税金手数料についてお勉強してきたわけですが、、

参考記事1【証券会社比較】SBI、楽天、マネックス、、アメリカ株投資に最適なのはどこ?
参考記事2アメリカ株は手数料が高い! 投資資金が10万円では足りない理由【積立ての人は要注意】
参考記事3アメリカ株投資にかかる税金【NISAは使う?使わない?】

今回はついに銘柄選びです。

3ヶ月かけて少しずつ銘柄を絞り、決めた銘柄から順次購入していった結果、ようやくポートフォリオらしきものが出来上がってきました!

 

今回ポートフォリオを組むにあたって、参考にしたのは投資ブロガーで書籍も出版するのバフェット太郎さん。

この記事では、実際にポートフォリを組む際に注意した点や、検討した銘柄リストなんかを記録しておきます。
みなさんの銘柄選択の参考になれば!

 

ちなみに、ここまで投入した資金は20,000ドル(約220万円)で、わずかですが利益も出始めています。
(4%の値上がりで8万円程の含み益です)
長期の積立投資なので短期的な値動きは気にする必要ないとはいえ、やっぱりプラスは嬉しいもんですね😆

 

バフェット太郎流、不景気に強いポートフォリオのつくり方

というわけで、まず最初に紹介するのはポートフォリオの作り方

バフェット太郎さんは自身のブログや書籍の中で、以下の3ステップを推奨しています。

 

Step1:銘柄数の決定

Step2:景気循環別、銘柄数の決定

Step3:個別銘柄の決定
バカでも稼げる「米国株」高配当投資 より

 

もう少し詳しく説明すると、

銘柄数の決定

リスク分散の効果とポートフォリオの管理コストのバランスを考慮して、保有する銘柄数を決めましょう。
オススメは8〜16くらい。

8銘柄以下ではリスク分散が不十分です。
逆に16以上だと、購入時の手数料など、管理コストがかさみます。

 

ちなみに、バフェット太郎さんは『バフェット太郎10種』と銘打った以下の10銘柄へ投資中とのこと。

バフェット太郎10種
バフェット太郎の秘密のポートフォリオ(米国株配当再投資戦略)より

 

『10』は区切りが良くていいですね。
バフェット太郎流では各銘柄の評価額が均等になるように定期的・機械的に買い増しする為、10銘柄に分散した場合、各銘柄の比重はいつもおよそ10%となります。

 

景気循環別、銘柄数の決定

銘柄数が決まったら、次はどのセクター(業種)ごとの銘柄数を決めます。

なぜそんなことをするのかと言うと、せっかく10銘柄に分散投資してもその10銘柄が同じような会社だったら分散した意味がないからです。
極端な話、トヨタとホンダと日産に投資しても分散の効果が薄いのは明白ですね。
3社とも日本を代表する大企業ですが、自動車という商品の特徴から不況や円高といった局面に共通して弱いです。

つまり、ポートフォリオの中身が特定のセクターに偏っていては、分散の効果が十分に活かされないということですね。

アメリカ株は10のセクターに別れています。
回復好況後退不況の4つの景気局面に対して、それぞれ強いセクターというのがあり、以下の通りです。

 

景気局面とセクター【回復】
情報技術、金融

【好況】
資本財、一般消費財、素材

【後退】
エネルギー

【不況】
生活必需品、ヘルスケア、公益事業、電気通信

ちなみに、不況に強い生活必需品セクター株だからといって、好況時に株価が下がったり不況時に株価が上がったりするわけではないのでご注意を。
「不況時でも他のセクターより値下がり幅が小さい」くらいの理解が正しいです。

 

米国株配当再投資戦略はバイ&ホールドが基本。
景気局面の変化に応じた銘柄の入れ替えはしません
なので投資先セクターの分散は欠かせません。保守的すぎるくらいで丁度いいでしょう。

なお、バフェット太郎さんは10銘柄中、生活必需品5銘柄、ヘルスケアセクター1銘柄、電気通信1銘柄となっています。
不況局面を強く意識した、ディフェンシブなポートフォリオですね。

個別銘柄の決定

景気循環を考慮したセクターごとの投資銘柄数が決まったら、いよいよ個別銘柄の選定です。

配当再投資戦略で投資先選ぶ際、注目すべきポイントは2つ。
競合他社と比べて競争優位性が高いことと株主還元に積極的なこと。
この2点です。

 

競争優位性

競争優位性が高い、投資用語(?)では『ワイドモート(Wide Moat)』なんて呼ばれたりします。
つまり、幅広い堀に囲まれた城のように簡単には攻略できないビジネスという意味ですね。

ワイドモートを持つ会社

  • 消費者を独占できるような優れた製品・サービス・ブランドを持っている
  • 特許や法律で守られている
  • 巨大なネットワークが構築されている

などなどの理由で新規参入や追い上げが容易でないビジネスをやってる会社のこと

 

ワイドモートを持つ企業について、2つの企業を例に考えてみましょう。
マクドナルドとマイクロソフトです。

マクドナルドより美味しいハンバーガーを作れる店や会社は、世にごまんとあります。
が、その中にマクドナルドより稼げている会社はないでしょう。(マクドナルドは売上・時価総額共に最大の外食企業)

マクドナルドは世界中の消費者に広く認知され、巨大な流通網と膨大な稼ぐノウハウがあります。
その強みを世界中のフランチャイズ加盟店に提供し、代わりにロイヤリティ収入を得ているのです。
フランチャイズ加盟店がサブウェイでもシェイクシャックでもなくマクドナルドを選ぶのは、マクドナルドの看板を掲げれば一番効率よく稼げるからに他なりません。

 

ビジネスパーソンがマイクロソフトのWindowsを使いワード・エクセル・パワポで資料を作るのはなぜでしょう?

答えは「みんなが使ってるから」です。
取引先がWindowsでエクセルだから、自分もそれに合わせるわけです。
みんながエクセルを使ってるところに、Numbers(Macの表計算ソフト)の資料を持ち込んでも誰もみてくれないでしょう。

オフィスソフトのように、利用者が多いこと自体に価値があるというのはワイドモートの典型例です。
AppleやGoogleがどんなに安くてカッコよくて使いやすい表計算ソフトを作っても、マイクロソフトからシェアを奪うのは難しいでしょう。

 

では「競争優位性の高い企業をどう探すのか?」といえば、キャッシュフローマージンをみます。
キャッシュフローマージンとは、会社が本業からどれだけ効率よく現金を稼いでいるかを示す数値です。
最新の数字だけではなく、過去に何年にも渡って継続して競合よりも高いことが重要になってきます。

キャッシュフローマージンキャッシュフローマージン = 営業キャッシュフロー ÷ 売上高

営業キャッシュフロー:営業活動から得たキャッシュ(現金)
売上高:本業の製品やサービスを売って得た代金。事業の規模を表す

 

競争優位性がとぼしい会社同士が争った場合、大抵行き着く先は値下げ合戦です。
他に強みがなければ価格で勝負する他ないわけです。
そうなれば効率よく稼ぐことは難しいので、キャッシュフローマージンは下がります。

同業他社よりもキャッシュフローマージンが継続して高いということは、長年他社よりも効率よく現金を稼いでいる、すなわち何らかのビジネス的な強みがある、と言えるわけです。

一般的にはキャッシュフローマージンが15%以上あれば、その企業は競争優位性が高いと言われています。
ただし、「大規模な設備投資が不要なIT企業はキャッシュフローマージンが高くなりがち」「薄利多売な小売業界は低め」など、セクターによって傾向がありますので、要注意です。

 

株主還元

個別銘柄選定のもう一つのポイント『株主還元への積極性』は、これまでの配当や自社株買いの歴史から知ることができます。
配当再投資戦略において大切なのはその名の通り配当の方で、特に連続増配の記録が重要です。

アメリカには25年以上連続で増配している『配当貴族』と呼ばれる企業が100社、50年以上連続の『配当王』が27社も存在するそうです。
(ちなみに、日本で25年以上増配を続けているのは花王のみ)
00年代のドットコムバブル、リーマンショックを乗り越え増配を続けてきたこれらの企業なら、来るべき次の暴落にも負けず株主へ利益を還元してくれるだろう、というわけです。

アメリカ株の配当利回りや配当性向、増配記録などは以下のサイトでチェックできます。

 

なお、良い投資先が見つからない場合は最初から無理に揃える必要はありません。

最初に決めた銘柄数に足りない分は、ETFや投資信託で補うこともできます。
いきなり10数銘柄全て揃えなくても数ヶ月〜数年かけて徐々に揃えても良いと思います。

バイ&ホールドが基本の投資戦略ですが、会社のビジネス構造や社会の仕組みがガラッと変わって優位性がなくなった場合は銘柄の入れ替えも必要でしょう。

 

実際にポートフォリオを作ってみた

というわけで、ざっとお勉強したところで、例の3ステップに従い実際にやってみました。

Step1:銘柄数の決定

Step2:景気循環別、銘柄数の決定

Step3:個別銘柄の決定
バカでも稼げる「米国株」高配当投資 より

 

まずは銘柄数を決めます。

先にも書いた通り、10はキリがいいのでここでは一旦『10』と仮決めしました。

 

次に景気循環別銘柄数。

バフェット太郎さんのようなディフェンシブなポートフォリオにしたいと思う反面、職業柄、情報技術セクターの銘柄を多く入れたくなってしまう。。
(わたしは外資系の家電メーカーでソフトウェアエンジニアをやってます)

ということで、回復:好況:後退:不況 = 3:1:1:5 としました。
情報技術セクターを含む回復期が少し多めです。

 

そして最後に、個別銘柄の選定。

なんですが、ここで問題が発生しました。

先に紹介したDividend.comや米国会社四季報、その他ブログなどで良さげな銘柄を片っ端から検討してみたんですが、、
目にとまる銘柄、みんな良く見えてしまってStep1で決めた『10』では収まりそうもない!

これまで日本株ばかり見てきたわたしにとって、アメリカの会社はどれも収益性が高く魅力的。
「あれも欲しい、これも欲しい、もっと欲しい、もっともっと欲しい♫」ってなってなかなか10銘柄に絞れません。。
特に、なまじっか知見があるばかりに情報技術セクターの銘柄選びは難航しました。

バフェット太郎さんも言うように、配当再投資戦略では今を時めくIT企業よりも手垢のついた堅実なオールドエコノミー銘柄を買うべきです。
ただ、街を見渡せば「タバコはやめられてもスマホはやめられません!」みたいな顔した人がたくさんいます。
とすると、「買うべきはフィリップ・モリスではなくアップルとグーグルか!?」なんて欲目で見てしまい、、
長い間、購入候補のリストを書いては消してしていました。

 

そんなわけで、少々時間がかかってしまいましたが、3ヶ月後、ようやくわたしなりのポートフォリオが完成しました!
こんな感じです!!

景気循環
(セクター)
ティッカー社名CFマージン[%]配当利回り[%]連続増配年数
回復(情報技術)CSCOシスコ27.703.0035
回復(情報技術)IBMIBM21.135.0118
回復(情報技術)MSFTマイクロソフト39.761.7014
回復(情報技術)Vビザ61.690.739
好況(資本財)LMTロッキード・マーチン12.692.6815
好況(一般消費財)MCDマクドナルド24.332.6741
後退(エネルギー)XOMエクソンモービル12.684.2235
不況(ヘルスケア)JNJジョンソン・エンド・ジョンソン27.542.6155
不況(ヘルスケア)PFEファイザー31.343.168
不況(生活必需品)BTIブリティッシュ・アメリカン・タバコ27.335.8418
不況(生活必需品)DEOディアジオ25.363.0229
不況(生活必需品)KOコカコーラ20.073.3555
不況(生活必需品)MKCマコーミック16.871.4931
不況(生活必需品)PGプロクター・アンド・ギャンブル22.253.2261
不況(生活必需品)WMTウォルマート5.662.0643
不況(通信サービス)TAT&T24.396.6733 

*数字は2018年10月時点のものです。

 

結局、10銘柄では収まらず、16銘柄になりましたw

太文字になっている銘柄は既に購入済みの銘柄。
それ以外は今後購入予定の銘柄です。
未購入の銘柄に関しては、まだ若干迷いがあるものも含まれています。

例えばエクソンモービル(XOM)ですね。
エネルギーセクターの銘柄は必ず1銘柄入れたいのですが、「別にエクソンモービルでなくても良い」というのが本音。
一応XOMで仮決めしましたが、個人的には別にロイヤルダッチシェル(RDS.B)でもシェブロン(CVX)でも良くて、決め手にかける為購入に至っていません。
いずれも長期に渡って利益をあげ、それを株主に還元し続けてきた巨大な優良企業です。

ファイザー(PFE)やブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)やAT&T(T)も同様。
医薬品銘柄とタバコ銘柄、通信銘柄は欲しいんですが、別にアッヴィ(ABBV)やフィリップ・モリス(PM)、ベライゾン(VZ)、ボーダフォン(VOD)、、などなどでも構わないのでまだ少し迷っています。

こだわりまくって決めた情報技術セクターとは対照的です。
が、長期投資の対象を決めるに当たって、どちらのスタンスが正しいのかはちょっとわかりません。

まあ、将来稼げたときに嬉しい、もしくは失敗したときにも納得感がある、というのは悩みまくった情報技術セクターの方でしょう。

 



まとめ ポートフォリオ作りは難しい! でも楽しい!!

途中、銘柄選びのところで迷走してしまいましたが、今では納得のポートフォリオとなっています。

セクターごとの割合をみてみるとこんな感じ。

回復25%、好況13%、後退6%、不況56%
不況に強いディフェンシブな良いポートフォリオができました(自画自賛)

 

なかなか面白いポートフォリオになったと思います。

決済システムの未来に懸念があるビザ(V)なんかはバイ&ホールドには向かない気もしますが、「将来、配当王になるんでは!?」なんて期待して入れています。
16銘柄もあるんだから、1、2銘柄くらいそういう銘柄を入れても良いかな、と。

決算書やら証券会社のホームページやら投資ブログやら、、いろんなものを読んで知識を詰め込んだ3ヶ月でした。
少々骨が折れましたが、それ以上に楽しかったです。
買い物と同じで「迷ってる時が一番楽しい」とでも言いますか。。
買い揃えた後は毎月淡々と買い増していくだけですから、実際に今がピークなのかもしれません。

 

先に書いた通り、選んだ16銘柄中10銘柄は既に購入しました。

初回は各銘柄2,000ドル(およそ23万円)ずつ、これまで10銘柄に合計230万円ほど投資しています。
すると年間6万円くらいの配当が見込めるんですよ!
利回りにすると3%弱になります。
16銘柄全部同じだけ揃えれば、10万円くらいにはなるんじゃないかな? 楽しみ☺️

これまで日本株に投資していた時は保有期間が短かったこともあり、あまり配当というものを意識してきませんでした。
でも、こうして長期保有を念頭に置いて銘柄を選び、実際に買ってみると、、株というよりは現金製造機を買ったような、そんな感覚で新鮮です。
これからはこのマネーマシンのメンテとチューンナップに心血注ぎたいと思います!

ではでは。

 

【追記】

前半の『ポートフォリオの作り方』の部分のボリュームが思いの外大きくて、実際に銘柄を選ぶ中で考えたり悩んだりしたことがこの記事の中で書ききれなかったので、もうひと記事書きました。

よろしければこちらもご覧ください。

参考記事:長期保有の個別銘柄の選考基準 〜この先も安定して稼ぎ続ける企業50選〜

2018-11-14アメリカ株お金の記録の記事

Posted by アキオ