絵本『ずーっと ずっと だいすきだよ』 想いはちゃんと言葉で伝えよう!

こんにちは! 育休パパのアキオ(@hiroakio97)です。
本日は私の好きな絵本『ずーっと ずっと だいすきだよ』を紹介します。
有名な絵本なので既にご存知の方も多いかもしれませんね。
1988年初版の歴史ある絵本で、地域によっては小学校1年生の国語の教科書に採用されていたりするようです。
主人公『ぼく』と飼い犬のエルフィーの交流を通じて、避けられぬ別れと気持ちを言葉で伝えることの大切さを教えてくれます。
清々しい程のストレートなタイトルとメッセージ・読後感、寝る前のひと時にぴったりの一冊です!
*以降、”イタリック(斜体)”で書かれた部分は絵本『ずーっと ずっと だいすきだよ』からの引用です。ブログ上での読みやすさを考慮して、一部ひらがなを漢字に置き換えています。
*画像も作中の挿絵を引用しています。
『ずーっと ずっと だいすきだよ』のあらすじ
主人公である少年『ぼく』の一人称で物語は進行します。
エルフィーのことを、はなします。
エルフィーは、せかいでいちばん、すばらしい犬です。ぼくたちは、いっしょに大きくなりました。 出典元 : ずーっと ずっと だいすきだよ
幼児の『ぼく』とエルフィーはいつも一緒。

エルフィーのあったかいお腹を枕に、いつも一緒に夢を見ます。

でも犬のエルフィーは人間の『ぼく』より、ずっと早く成長するのでした。
いつしか、ときがたっていき
ぼくの背が、ぐんぐんのびるあいだに、
エルフィーはどんどん、太っていった。エルフィーは、歳をとって、ねていることがおおくなり、散歩をいやがるようになった。
ぼくは、とても心配した!
出典元 : ずーっと ずっと だいすきだよ

ぼくは、エルフィーに、やわらかいまくらをやって、ねるまえには、かならず
「エルフィー、ずーっと、だいすきだよ」
って言ってやった。エルフィーは、きっとわかってくれたよね。
出典元 :ずーっと ずっと だいすきだよ

そして避けられぬ別れの時。
ある朝、目をさますと
エルフィーが、しんでいた。
夜のあいだに、しんだんだ。出典元 :ずーっと ずっと だいすきだよ
愛犬の死を悲しむ『ぼく』と家族たち。
悲しい気持ちはみんな一緒。でも、『ぼく』だけは”いくらか、気持ちが楽だった”んです。

なぜかというと、、
だって毎晩エルフィーに、「ずーっと、だいすきだよ」って言ってやっていたからね
出典元 :ずーっと ずっと だいすきだよ

絵本の教訓 『別れ』と『言葉で伝えることの大切さ』
いかがでしょう?
絵本『ずーっと ずっと だいすきだよ』の魅力、伝わりましたか?
これ以上ないほど素直でまっすぐなお話ですね。
この話が伝えたいメッセージの全てはこの『ぼく』のセリフに込められています。
好きなら、好きと言ってやればよかったのに
だれも、言ってやらなかった。
言わなくっても、わかると思ってたんだね。
出典元 :ずーっと ずっと だいすきだよ
ペットに限らず、家族・友人・恋人、、避けられぬ別れは必ず来るもの。
いつか来るその時に後悔しないため、想いは日頃から口に出して伝えておきましょう!
わたしの感想
子供たちはこの絵本を読んで『大切な人といつか別れる日が来るかもしれない』ことを学ぶでしょう。
じゃあ 私たち親がこの本を読むとき何を考えるかというと、、『大切な子供たちといつか別れる日が来る』ということです。
私はこの絵本を読むたびに、少し優しい気持ちで子供たちと接することができるようになります。
そして、子供に妻に「好きだよ」と伝えたくなります。
日常に追われて心を失いかけた時、読みたい一冊です。
データ
著者 | ハンス・ウィルヘルム さく 久山太市 やく |
---|---|
出版社 | 評論社 |
出版年月日 | 1988/11/30 |
ISBN | 978-4566002760 |
判型・ページ数 | 32ページ |
定価 | 本体1,200円+税 |
詳細は出版社ホームページをご覧ください。
あと、これは話の本筋とは関係のない些細なことですが、、
この絵本、若干読みにくいところがあります。
『です・ます 調』と『だ・である 調』が混在していたり、句読点の位置が不自然だったり、、
幼い少年を物語の話し手に設定しているための演出かと思いますが、初めは少し声に出して読みにくかったです。
国語の教科書では一部修正されているようですね。
オリジナルの英語版では同様の演出はみられないので、本作の翻訳を担当された久山太市さんのアイデアなのかな?
オリジナルは平易で分かりやすい英語が使われています。子供の英語教育にもオススメです!
まとめ ホントの犬は飼えないけれど、、
イギリスにはこんなことわざがあるそうです。
子供が生まれたら、犬を飼いなさい
理由は、
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼少期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が青年になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
だそうです。
実際に犬を飼うのはなかなか難しいですが、絵本を一冊読んであげることは簡単にできますね。
*ちなみにこのことわざ、実際にはイギリス発ではないようです。
いくら”proverb dog”などとググっても原文は全くヒットしません。おそらく日本人の創作でしょう。なぜイギリスなんでしょうね?
子ども達への教訓だけでなく、親まで優しい気持ちにさせてくれる『ずーっと ずっと だいすきだよ』、オススメの1冊です。
気になった方は是非手にとって読んでみてください。
最後に、これまで私が書いた絵本のレビュー記事のリストを置いておきますね。
どれも良い絵本なのでお時間あれば読んでみてください😀
あわせて読みたい絵本レビュー
ではでは。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません