子供の夢と職業と親の希望

2017-11-14

2017年11月に生まれた三男

こんにちは! アキオ(@hiroakio97)です。

次男の通う保育園では月に一度お便りが配られます。
その保育園だより、今月は子供達の将来の夢が特集されていました。
園児たちの夢が一人ずつ紹介されているんですが、これがなかなか面白いんです。
思わず、よその学年の知らない子供達の夢まで目を通してしまいました。

今回は子供と夢の話をする話。

園児たちの将来の夢

0歳児クラス・1歳児クラスはまだ自分で上手にお話しできない子が多いので、代わりに親が回答しています。
例えば、パイロットアイドル野球選手とかですね。
親の希望が書かれています。

2歳児クラス・3歳児クラスの子供の回答は面白いです。珍回答続出。
例えば、水族館とか、京急とか、他にも絵本新幹線仮面ライダー・ビルドラプンツェル、、、などなど。
つまりは純粋に好きなものを答えているわけですね。
絵本作家とか絵本屋さんではなく、『絵本』になりたいわけです。

最後が4歳児クラス・5歳児クラス、つまり年中さん・年長さんです。もうすぐ小学生。
この年頃になると質問の意図を汲んでか、職業を答える子が大半になってきます。一部の子は先の仮面ライダーなどテレビのキャラクターを回答していますが、その他の8ー9割の子は何かしらの職業を回答しています。
多いのは、サッカー選手ナースお店屋さんあたり。

夢って職業のこと?

将来の夢とか「大きくなったらなになりたいか?」という問いに対して、職業を答えること自体に色々議論があるようです。

ブログで言及されてる方もチラホラ。

一説によると、欧米では「海のそばの大きな家で暮らしたい」とか「ビシッとスーツを着てビジネス街でバリバリ働きたい」など、職業ではなくライフスタイルを答える方が一般的なんだとか。

夢の裏側

少し脱線してしまいました。
私は別にここで日本式と欧米式の優劣を議論したいわけではないんです。
良し悪しはともかく、現在日本では『将来の夢=職業』となってしまっています。すぐには変えられないでしょう。仕方ない。

では何が言いたいかというと、親は自分の子供が何かしらの職業を将来の夢として語った時、その背景をしっかり理解してあげましょうということと小さなうちに本物に触れる機会を与えましょうということです。

夢の背景

宇宙飛行士、今も昔も男の子の夢の定番です。
では、あなたの子供はなぜ宇宙飛行士になりたいのでしょう?
宇宙が好きだから? 宇宙に行ってみたいから?

宇宙が好きなら、宇宙飛行士でなくても宇宙に関わる仕事はたくさんあります。
大学で宇宙物理学を研究に取り組んだり、電機メーカーでエンジニアとして衛星の開発に携わったり、天文台の職員とか、町の青少年科学館で子供たちに宇宙について教えることだって、宇宙に関わる仕事です。
宇宙飛行士にならなくったって、宇宙と関わる職はたくさんあるあるんです。

宇宙に行くことも、現在は宇宙飛行士だけの特権ですが子供たちが大人になる頃はどうでしょう?
今よりもっと簡単に宇宙に行ける時代が来ているかもしれません。
昨今の技術の発展をみると、海外旅行感覚で宇宙に行けるようになる日だって遠くない気がします。
とすれば、「宇宙へ行きたい」という夢を叶えるのに宇宙飛行士という職に就く必要はなくなるわけです。

子供たちは世の中にたくさんある職業の中のほんの一部しか知りません。
また、子供自身、自分の希望がまだわからないということも多いと思います。
そんな時は親の希望を子供に伝えるのではなく、子供たちにいろんな職業について教えてあげながら子供が夢を見つけるお手伝いをしてあげてください。

本物に触れる

例えば、「サッカー選手になりたい!」と子供が言った時、その子はサッカーが大好きなんでしょう。
リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、本田圭佑、、ひょっとすると憧れの選手がいるかもしれません。
もしチャンスがあれば、子供をその憧れの選手に会わせてあげてください。試合会場や練習場へ行けば案外簡単に会えたりします。

Jリーグ創設期に小学生だった私自身、サッカーが大好きで特にキングカズこと三浦知良選手の大ファンでした。
彼に握手してもらった瞬間のことは今でもはっきり覚えています。

幼少期の体験は、大人になってからの体験と比べて何倍もの価値があります。
仮にいま私がカンプ・ノウで現代を代表するサッカー選手・メッシに握手してもらっても、小学生だった当時カズに握手してもらった時ほどのインパクトはないでしょう。
メッシとカズ、どちらがサッカー選手として上かは(残念ながら)比べるまでもありません。が、幼少期の憧れとはそんなこと問題にならないほど大きいものです。

*カンプ・ノウはスペイン・バルセロナにあるサッカースタジアム。サッカーファンにとっては聖地の一つ

過度の期待は禁物

ちなみに、私自身は遠い昔、将来の夢は『科学者』って書いていた記憶がありますねw
今思うと嫌な子供です。だって、科学者がどんな職業かはよく知らないけど、そう書けば大人が喜ぶってことだけは知ってたわけですから。
その一方、自分の本当の夢や希望と真剣に向き合うことなく大人になってしまい、今ではしがないソフトウェアエンジニアです。

私の親は子供の私に弁護士や医者、公務員のような職業についてほしいと常々言っていました。
それが頭の片隅にあっての『科学者』だったのですが、今思うと少し悲しいですね。
親の希望を伝える前に、子供自身が何を考えているのかよく理解して、子供自身が自分で夢や希望を見つけられるよう、手助けしてあげるのが親の務めかなと思います。

子供はいつだって親の期待に応えたいと思っています。過度な期待は禁物です。

 



まとめ

今日は子供と夢について話し合う話をしてみました。
いかがでしたでしょうか?

まずは子供の思ってることをよく聞いて、いろんなことを経験して、夢を見つける手助けをしてあげましょう。
以前『5歳児のお金観 子供とお金の話をする話』という記事に似たようなことを書きましたが、職業もお金も人生の目的ではありません。あくまで手段、もしくは目標。
まず最初に、どんな毎日を送りたいのか考えて、それにあわせた職業や収入を設定するのが正しい順番です。

 

ではでは。

2017-11-14子育て一般

Posted by アキオ