『大手証券会社との付き合い方』ネット証券との違いはIPOの配分と手数料!

コスト vs IPO

こんにちは! アキオ(@hiroakio97)です。

先日『証券口座の解約手順とかかった時間(株式移管は時間がかかるのでお早めに!)』という記事を書きました。
「大和証券、口座管理料かかるしIPOくれないからもうサヨナラしていんじゃね?」ってことで、大和証券の口座を解約したお話です。

 

とりあえず、口座解約の事務的な手続きの流れは上の記事にまとめましたが、
記事のボリュームの関係で、「そもそも何故解約しようと思ったのか?」までは詳しく記録することができませんでした。

そこで今回、改めて口座解約に至った経緯をまとめます。

大手証券会社ってネット証券と何が違うの?」「大手証券会社から口座開設の勧誘受けてるんだけど、この話乗っかっても大丈夫?」なんて疑問にお答えできる記事になってますよー!

 

なお念の為、最初にエクスキューズさせていただきますと、、
記事中では大和証券を例に挙げていますが、別に大和証券が特別悪いわけではありません。
野村證券やみずほ証券など、他の店頭対面型の大手証券会社でも大きな違いはないでしょう。

(というか、大和証券は大手証券会社の中では比較的フレンドリーで良心的な印象すらあります。)

たまたまわたしと付き合いがあったのが大和証券だっただけで、わたしとしても大和証券に悪意や敵意があるわけでは決してないこと、ご理解ください。

 

大手証券会社ってどんな証券会社?

わたしのようにここ数年〜10年くらいのうちに投資を始めた投資歴の浅い人、特に2、30代の比較的若い人にとっては、証券会社といえばSBI証券や楽天証券のようなネット証券が主流でしょう。

本でも日用品でも贈り物でも、そして株でも、今やネットで買うのが当たり前。
わざわざ店頭まで出向いて、よく知らない人と「ください、ちょうだい」のコミニュケーションをとるのは億劫です。
なんといっても、ネットの方が安いですしね。

わざわざ割高で手間のかかる買い方を選ぶ人はいません。

 

一方で日ネット系、店頭対面型の従来型証券会社もまだまだ健在。
特に、野村證券を筆頭に、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の5社は国内の5大証券会社と呼ばれています。
この5社はIPO(新規公開株)の上場で主幹事を務めることが多いです。実に80%をこの5社が占めています!

参考記事:データで見る『騰がるIPO銘柄』の特徴

規模と実績で勝るこれら大手証券会社ですが、わたし達ユーザーにどれだけのメリットがあるのかは正直微妙なところ。
ネット証券と比べると手数料は高いし、営業はしつこいし、株を買うのにいちいち人を通さなくてはいけないのはまどろっこしい!

そんな不便さに加えて、なんというか「邪悪」なイメージも拭えません。
つい先日も「74歳の女性が証券会社に言われるがままに回転売買を行なった結果、手数料だけで6,400万円の損失」なんてニュースがありました。
(報道によると”中堅クラスの証券会社”とのことでしたが、大手証券会社も過去には似たようなことをやってきたものと推測します)

 

そんな感じで、一見イイトコ無しの店頭対面型の大手証券会社。
ですが、冒頭でお話した通り、わたしも以前は大和証券に口座を持っていました。

わたしが大和証券に口座開設した経緯はこちらの記事にまとめています。
よければ、こちらもご覧ください。

参考記事:初めてのIPO株(新規公開株)投資で20万円の利益が出た話。大手証券会社とのお付き合いが始まりました!

 

大和証券に口座を開いた理由は2つ。

ひとつはIPO
もうひとつは単純な好奇心です。

 

証券会社に口座を持つ人のほとんどは、資産を運用するために口座を開いたんだと思います。
もっとストレートに言えば、お金お稼ぎたくて証券口座を開いた。

わたしもそうです。

だとしたら、コストの割高な大手証券会社の存在意義ってなんでしょう?

「コスト以上のメリットを提供しているのか?」
「どんな人が大手証券会社を使ってるんだろう?」
そんな好奇心から、およそ1年のあいだ大和証券と付き合ってみたのでした。

 

ちなみに、最近は大手証券会社もネット証券を意識したオンライン取引コースを用意しています。

例えば大和証券の場合、従来の店頭対面型は「ダイワ・コンサルティングコース」、オンライン型は「ダイワ・ダイレクトコース」。
ダイワ・ダイレクトコースでネット経由のトレードを行えば手数料は70%オフとなります。

ただこちらのコースは、担当営業とのつきあいもなければIPOの裁量配分もありません。
ネット証券とほぼ変わりありませんので、この記事内で「大手証券会社」といった場合は従来からの店頭対面型のコース、大和証券で言えば「ダイワ・コンサルティングコース」を指すものと思ってください。

 

ちなみに、「そもそもIPOって何よ?」って方はこちらの記事を参考に。

参考記事:勝率9割!リスクなしのIPO 株(新規公開株)投資ってどんな投資?

 

大手証券会社のメリット① IPO

大手証券会社の(ほぼ)唯一にして最大のメリット、それはIPO(新規公開株)です。

例を挙げると、2017年には94の会社がIPOで新規上場を果たしましたが、そのうちのなんと74銘柄、実に78.7%で先ほどの5大証券会社のいずれかが主幹事を務めています。

IPOの主幹事証券会社別内訳
ネット証券では唯一SBI証券が健闘しているが、首位の野村證券の半分にも満たない

 

では、大手証券会社が大量に持っているIPO株はどこへ行くのか?というと、、
答えはその見込み客と常連客です。

見込み客に対して、「新規口座開設してくれたらIPO割り当てますよ!」
既存の大口顧客には、「いつもありがとうございます。またいくらか入金していただけませんか? 今ならIPOあります」

と、こんな具合で営業さんらが配ってまわります。

でも、それだけではオンラインコース(大和証券でいう「ダイワ・ダイレクトコース」)や店頭対面コースの小口のユーザーに角が立つので、1割ほどは彼らのために残しておいて後日抽選するわけです。

 

と、ここまでは一般的にもよく知られた話。

気になるのは「実際のところ、いくらくらい入金すれば割り当ててくれるの?」ってことだと思います。

わたしが担当の営業さんに率直に訊いてみたところ、その時の市況や上場する銘柄、社内の状況により一概には言えないと前置きした上で、、

1,000万円くらいが目安です😁」

だそうです。

しかも、継続してそれくらいの額を定期的に入金できる見込みの人だそうで、、
完全にわたしは対象外でしたw

 

事実、ことあるごとに「IPOが欲しい」と言い続けたわたしでしたが、結局割り当てられたのは、
口座開設時のカチタス(8919)2,000株と先日史上最大のIPOとして話題になったソフトバンク(9434)1,300株のみ。

税金・手数料を差し引いた損益は、カチタスが+193,986円、ソフトバンクは−63,837円。
あわせて130,149円。ちょうど13万円ほどのプラスでした。

 

大手証券会社のメリット(?)② 担当営業

なお、IPOの配分を受けやすいこと以外のメリットを強いて挙げれば、担当営業さんがつくことというのがあります。

基本的に注文は営業さんを通すことになるので、「あ、買い増しするつもりだったのに間違えて売っちゃった。。😱」とか「1,000株のつもりが間違えて10,000株買ってる。。😭」みたいな悲劇は起こりません。

他にも、ちょくちょく新しい銘柄を教えてくれたり、売買タイミングに関してアドバイスをくれたりします。
あとは投資セミナーに誘ってくれたりとか、、そういうのが好きな人にはオススメです。

 

まあ、アドバイスの精度・確度に関しては、、まあ、お察しというレベルですが。

そもそも営業さんたちは株を売るプロであって、資産運用のプロではありませんからね。
彼らは会社や支店が売りたい商品を顧客に推してるだけで、自分でその商品を買ってみたり独自の視点で分析してみたりなんてことはできません。
そこを勘違いすると手痛い目にあうかもしれませんので要注意!

わたしもIPO配分のポイント稼ぎのつもりで、営業さんのアドバイスに従っていくつかトレードしてみましたが結果はイマイチでした。
結局、IPOも取れませんでしたし。。

 

大手証券会社のデメリット① 高額な手数料

大手証券会社の手数料は非常に高額です。

特に日本株の売買にかかる手数料をネット証券と比べると、「法外!」と感じるほど高い。。

100万円分株を買うとSBI証券では525円の手数料のところ、大和証券では1万2,420円ですから、、ハッキリ言ってボッタクリに近いです。

 

【日本株の場合】

大和証券
(コンサルティングコース)
大和証券
(ダイレクトコース)
SBI証券
約定代金手数料手数料手数料
最低手数料2,700円1,080円54円
50万円6,210円1,863円270円
100万円12,420円3,726円525円
300万円31,428円9,427円994円
500万円50,436円15,130円994円
1,000万円85,536円25,660円994円
3,000万円198,936円59,572円994円
5,000万円263,736円79,012円1,050円

 

一方、アメリカ株の場合はその差はグッと縮まります。

大和証券のアメリカ株売買手数料は少々不明瞭なのですが、約定価格の1%前後が目安です。
一方、SBI証券は0.486%。せいぜい2倍です。
日本株のように「ケタ違い!」というほどではありません。
(ただし、SBI証券は上限が設定されている点に注意。1度に5,000ドル以上取引する場合は差が大きくなってきます!)

【アメリカ株の場合】

大和証券:国内取次手数料+現地委託手数料+諸経費

*外国株はコンサルティングコースのみ取引可能。
*国内取次手数料以外は”時々の市場状況、現地情勢等に応じて決定されます”とのことで、明示されていません。
*担当営業さんからは「約定価格の1%が目安」と説明されました。
*その他に、口座管理料として年間3,240円かかります。

SBI証券:約定価格の0.45%(税込0.486%)
ただし、下限は5ドル(税込5.4ドル)上限は20ドル(税込21.6ドル)

 

わたしの場合、事前にわたしが普段はSBI証券を使っていること、大和証券の手数料は高すぎだと思っていること、を伝えて起きました。
結果、SBI証券と手数料面で差の小さいアメリカ株をメインで取引しています。
その辺、営業さんも自社の弱点を把握してなんとか対応しようとしているようですね。(それでも高いけど)

結局、2017年末に口座を開設してから2018年末に口座を解約するまでの1年間に、わたしが大和証券に払った手数料の合計は、、
なんと22万円でした!
ちなみに入金額は350万円ほど。

大手証券会社の手数料、高っか!!

 

先ほど挙げたメリット(IPOでの利益と担当営業のサポート)がこのコストを上回るかどうか、ここが分かれ目でしょう。

先ほど書いた通り、わたしのIPOでの利益は13万円でした。
つまり、わたしの場合は8万円の赤字と考えられますね。

 

大手証券会社のデメリット(?)② 担当営業

先ほどメリットとしてあげた『担当営業』ですが、今度はデメリットとして登場です。

先ほども少し触れましたが、アドバイスがね、さほど役に立たないんですよね。。

まあ、銘柄の選択や売買のタイミングなど、トレードにまつわる色々は自己責任です。
そこはわたしも重々承知しているので、損益についてとやかく言うつもりはありません。

が、頻繁にかかってくる営業の電話や、いちいち営業さんを通さなくては注文できないシステムは正直いただけません。
(大和証券では、アメリカ株はネットやスマホアプリでの注文ができないため、都度営業さんに電話する必要があります。。)

これは間違いなくデメリットです。

 

大和証券で取引した銘柄たち

最後に、わたしが購入を薦められた銘柄たちをここに記録しておきます。

まず2017年末にエヌビディア(NVDA)、次に半導体製造機器メーカーのABB(ABB)。
この頃はまだ半導体関連銘柄がギリギリ熱かったんですよね。
その後急速に冷めていきましたが。。

NVDAの5年チャート
まあまあ利益が取れた
ABBの5年チャート
天井づかみ&自分の判断で即損切り

 

半導体関連銘柄のブームが去った後はインターネットサービス関連、いわゆるFANGなどを中心に推されます。
具体的にはアマゾン(AMZN)、フェイスブック(FB)やネットフリックス(NFLX)、アリババ(BABA)などなど。

その中で実際に購入に至ったのはAMZNとBABA。

AMZNの5年チャート
売り時逃した感
BABAの5年チャート
ほぼ同値撤退

 

ご覧の通り、大和証券でのトレードはあまり上手くいきませんでした。

一見利益が出ているように見えるんですが、実際は先ほどの高額な手数料と税金が引かれて±0ってところです。
10万円くらいのプラスだったかな。確か。

銘柄のセレクトを見ても、敢えて証券マンが推すまでもないような普通の銘柄ばかり。。

そんなわけで、わたしは口座の解約を申し込みました。

 



まとめ こんな人なら大手証券会社を有効活用できるかも

と言うわけで、私とダイワの1年間でした。

残念ながらわたしは大手証券会社を上手く活かしきることができず、解約ということになってしまいました。

じゃあどんな人なら大手証券会社でメリットがあるかというと、ズバリこの2通りでしょう。

  • 交渉でIPOをもぎ取れる人
  • 市場情報や銘柄情報を定期的に電話で知らせて欲しい人

正直、多額の入金でIPOを配分されても、結局手数料でトントンかむしろマイナスになるだけな気がします。
なので、入金は極力少なく、IPOは交渉で取りましょう!
(かなり難易度高いと思います)

どうも、わたしのような一般人が大手証券会社を有効に活用するのは難しいようですね。

 

証券会社のお仕事に興味がある方は、こちらの本をどうぞ。
子どもと読んで楽しめる、珍しいタイプの金融本です。

 

ではでは。