【PIXTA・Shutterstock】ストックフォトを3年だらだら続けてきた結果、がっかり収益大公開
こんにちは! アキオ(@hiroakio97)です。
前記事から引き続き、ストックフォトについてのお話です。
今回はみんな大好きお金について。
「どれくらい稼げるのか?」、ストックフォトをやるからには気になりますよね?
先にサラッと書いておくと、3,000円です。3年間で。
少なくてビックリしましたか?
わたしはビックリしました。少なくて。
この3年間に約100枚の写真をストックフォトに提出し、57回購入されました。
その報酬が先の3,000円です。
サービスは主にPIXTA(ピクスタ)とShutterstock(シャッターストック)を使っています。
3年間に登録した作品数が100点ということで、ストックフォト経験者の方には「こいつ、あんまり熱心にやってなかったな」ってのがバレバレですが、、まあ1つのサンプルということで、参考にしていただければと思います。
趣味で写真を撮っている人、副業に興味がある人、これからフォトストックにチャレンジしてみよう!って人の役に立てれば嬉しいです😃
「そもそもストックフォトって何さ?」って方は、先にこちらの記事をどうぞ💁♂️
参考記事:【写真が売れる!】評判の副業『ストックフォト』って何? 初心者にはPIXTAとShutterstockがオススメ!
わたしのストックフォト活動履歴
非常にありがちな話ですが、わたしが写真を撮るようになったのは子どもの誕生がきっかけでした。
2011年のことです。
最初の数年はスマホのカメラでパシャパシャやってましたが、子どもの成長とともに「もうちょっと良いカメラ(画質が良くて、ズームできるやつ)が欲しいなぁ」と思うようになりました。
そして2015年8月、念願のデジカメを購入。
買ったのはフジフイルムのX-T1という機種。
モデル選びの決め手は『見た目』でした。カッコいい😎
今は後継機のX-T3が発売されてます。
新しいカメラでも例によって、子どもと妻を中心にパシャパシャやってたんですが、、「せっかく良いカメラ買ったし、他のものも撮りたいな」ってなった時に知ったのがストックフォト。
「なんか写真上手くなりそう!楽しそう!」っていう好奇心と「カメラ高かったし、ちょっとでも元取れたらな」っていう下心で、とりあえず始めてみたのでした。
手始めは国内シェア最大のストックフォトPIXTA。
次に世界最大手のShutterstockとAdobe Stock、さらにおまけでphotolibrary、全部で4つのストックフォトに登録しました。
ストックフォト界隈では、同じ写真を異なる会社に登録するのは常套手段。
商品が少しでもお客さんの目に止まる機会が増えるよう、時間と手間と気力が許す範囲でなるべくたくさんのサイトに作品を登録します。
わたしの場合は上記4サイト全てに、同じ写真を登録申請していました。
もちろん、審査結果やその後の売れ行きには各社違いがありますので、その辺は後ほど個別に詳しく。
以降の活動をサラッとまとめるとこんな感じです。
- 2015年12月 PIXTA、Shutterstock、Adobe Stock、photolibraryの4サイトでアカウント開設
(写真の事前審査や本人確認手続きが必要で、アカウント開設に時間がかかるサイトあり) - 2016年1月 無事4社のアカウントが揃ったところで、初めての作品を登録申請。手始めに10点
- 2016年1月 先の10点のうち、PIXTAとShutterstockで4点、photolibraryで8点、(Adobe Stockは0点)審査を通過。通過した作品はそのまま販売開始へ
(通過率の低さにビビる。特にAdobe Stock。。) - 2016年2月 ストックフォト開始から2ヶ月目、初めて自分の作品が売れる!報酬は25円
- 以降2016年5月まで、月に10点のペースでコンスタントに登録申請。2016年5月末までに登録申請した素材は50点。申請先は先の4社
- その間、月に1、2点程度ポツポツ売れる
- しばらく活動停止(理由は忘れたけど、自然消滅的な感じだったと思う。多分。)
- 2017年3月 登録申請再開(ただし、Adobe Stockとphotolibraryは辞めて、PIXTAとShutterstockに絞る)
- 以降2017年7月まで、再度月に10点のペースでコンスタントに登録申請。2017年7月末までに登録申請した素材は100点
- 再度、活動停止。現在に至る
最初の作品登録から丸3年、つまり36ヶ月がすぎました。
うち、実際に作品の投稿作業をしていたのは10ヶ月間。
それも、10点/月のスローペース。
でもまぁ、趣味で写真撮ってて「いっちょストックフォトでも始めてみっか😃」って人のペースってこのくらいじゃないでしょうか?
本業・副業として本気で取り組む人にとっては、わたしの活動ペースは物足りない数字でしょう。
PIXTA(ピクスタ)の収益
というわけで、次は個別のストックフォト・サービスごとに、収益やサービスの特徴なんかを紹介します。
まずは国内最大手PIXTA(ピクスタ)。
わたしにとっては「一番性に合うな」と感じているストックフォト。
これまで100点の作品を登録して、うち71点が審査をパス。
現在販売されています。
この71点で、これまでに売れた回数は32回。
獲得報酬は2,486円でした。


注目すべきはわたしのクリエイター順位。
1枚目のスクリーンショットの表右下に書いてある順位です。
”17285位”と書いてあります。
これが驚きです。
PIXTAトップページによると、現在PIXTAに在籍するクリエイターは281,498人。
わたしは28万人中1.7万位。
つまり上位7%内に入るということになります。
言い換えれば、PIXTAに在籍するクリエイターの93%は3,000円も稼げていないということです。
衝撃的ですね。。
最上位のごくわずかなクリエイター達でパイを独占している感じでしょうか?
先日の記事でも書きましたが、やはりストックフォトである程度まとまった額を稼ぐのは相当難しそうです。
ちなみに、ここ1年半ほどは作品の登録はおろか、管理ページへのログインすらしていませんでしたが、その間も昔の作品がコンスタントに売れ続けています。
(むしろこの1年ほどで売れるペースが若干上がった気もする)
この辺はまさしく”ストック”という感じで、良いですね。
作品数が増えれば、それだけ販売数・報酬も増えることでしょう。
ちなみに、先ほど上位7%なんてすごそうなことを書きましたが、実際には作品数71点、獲得報酬2,500円の泡沫クリエイターです。
PIXTA内のクリエイターランクは最低ランクの”1”。
月間アップロード可能数もたったの10点です。
わたしが月に10点ずつしか登録していないのは、単に寡作な訳ではなく、PIXTAに認められていないからできないだけなのでした。。
*クリエイターランクは年間の販売数に応じて上がっていきます。
高ランクのクリエイターほど、作品が売れた際の報酬率が高かったり、作品がユーザーの目に留まりやすかったり、色々優遇されます。
*月間アップロード可能数はコンスタントに高品質な作品を登録し続けるとだんだん増えていくようです。
わたしは審査通過率が71%なので、イマイチかな? 何度かブランクがあるのもマイナスでしょうね。
そんなわたしのPIXTAポートフォリオはこちら。
これを見て「このクオリティじゃ売れないのも当然だわww」と思われるのか、それとも「これでも32回しか売れないの!?」と思われるのか、、わたしにはちょっとわかりません。
が、93%のクリエイターはこれよりも売れていないという現実。
活動頻度が低い(作品数が少ない)のか、作品のクオリティが低いかのどちらかでしょうね。
ちなみに、最も売れてる写真はこの横浜赤レンガ倉庫の写真です。
よければ買っていってください😆
(c)hiroakio – 画像素材 PIXTA –
Shutterstock(シャッターストック)の収益
PIXTAの次はShutterstock(シャッターストック)について、記録しておきます。
Shutterstockはアメリカの会社で、世界最大のストックフォト・サービスです。
Shutterstock上の素材は世界中いたるところで使用されています。
国内のPIXTAと比べると、作品の審査が厳しいともっぱらの評判。
販売面では、PIXTAよりも数が売れるが1点あたりの報酬は少ないと言われています。
わたしの感触としても、概ね評判の通りですね。
ただし、売れやすいというのはちょっと疑問です。
と言うのも、しばらく活動せずに放置していたらいつの間にかほとんど売れなくなってしまったんですよね。。
確かに、コンスタントに活動している間はPIXTAよりもShutterstockの方が頻繁に売れていた印象があります。
が、先日久しぶりに管理画面を開いて売り上げを確認してみたら、すっかりPIXTAに逆転されていました。
先のPIXTAと同じく、これまで100点の作品を登録して、うち45点が審査をパス。
現在販売されています。
同じ作品を提出してPIXTAは71点通過ですから、確かにShutterstockは審査が厳しいと言えそうです。
この45点で、これまでに売れた回数は25回。
獲得報酬は7.47ドル(約820円)でした。

先ほどのPIXTAとは異なり、自分の順位やランクを知ることはできません。
わたしのShutterstockポートフォリオはこちら。
先ほどのPIXTAのものからクオリティの低い(とShutterstockが判断した)写真を間引いた程度で、基本的にはPIXTAと同じようなポートフォリオとなっています。
が、PIXTAとは売れる写真が結構違って、売る方としては興味深いです。
ちなみに一番売れてる写真はこちらのユキヒョウ。
Adobe Stock(アドビ・ストック)の収益
規模としては業界の世界第2位で、首位のShutterstockを追走しています。
ご存知の方も多いと思いますが、アドビシステムズは写真編集ソフト『フォトショップ(通称・フォトショ)』やイメージ編集ソフト『イラストレーター(通称・イラレ)』を作成・販売する会社。
世界中の500万人のデザイナーがフォトショとイラレを使っています。
ちなみに、Adobe Stockの前身はFotolia(フォトリア)というストックフォトでした。
アドビがこのFotoliaを買収して、新たに誕生したのがAdobe Stockです。
わたしはどうもこのAdobe Stockと相性が悪いらしく、全く審査を通過できなかったため最初の5ヶ月で撤退を決めました。
審査通過率は驚異の2%!
50点アップロードして、審査を通過できたのはたったの1枚でした。。
目を疑いたくなる数字ですよね。
他の投稿者のブログやクチコミを見ても、Adobe StockがShutterstockと比べて極端に厳しいというわけではなさそうなんですが。。
まあ、好まれる作品の傾向は違うようなので、その辺の相性みたいなものがあるのかな?
というわけで、Adobe Stockに関しては投稿をやめてしまいました。
今回この記事を書くにあたって、久しぶりに管理画面を開いてみたところ、販売中の作品は1点で、販売回数0回、閲覧回数2回、とのことでした。
売れてないどころか、見られてすらいませんね。。
ちょっとヘコみました😱
photolibrary(フォトライブラリー)の収益
photolibraryはPIXTA同様、国産のストックフォト・サービスです。
業界首位のShutterstockや日本シェアNo.1のPIXTAと比べると少々地味な印象は拭えません。
作品の販売価格をクリエイターが自分で決めることができる点が大きな特徴です。
ただ、その結果、安売り合戦に陥ってしまっていますね。
わたしの戦績は、50点審査に出し、通過したのは44点。
審査は甘めなようです。
わたしは自分の作品を安売りするのが嫌だったので、PIXTAと同じ価格で販売することにしました。
結果、この3年で売れた回数は0回。
アクセス数も非常に少ない(1枚あたり0〜20回程度)ものでした。
原因が価格設定なのか、作品のクオリティなのか、活動の頻度なのか、、真相は不明ですが、ちょっとコスパが悪そうだったので、こちらもAdobe Stock同様、残念ながら活動を打ち切ることとしました。
まとめ 収入は活動のモチベーション
というわけで、わたしのストックフォト収益大公開でした。
最後にザッとまとめてみるとこんな感じですね。
サービス名 | 提出数 | 通過数 | 通過率 | 閲覧数 | DL数 | 獲得報酬 | 1DLあたりの報酬 |
PIXTA | 100 | 71 | 71% | 2,977回 | 32回 | 2,486円 | 78円 |
Shutterstock | 100 | 45 | 45% | 不明 | 25回 | 820円 | 33円 |
Adobe Stock | 50 | 1 | 2% | 2回 | 0回 | 0円 | – |
photolibrary | 50 | 44 | 88% | 392回 | 0回 | 0円 | – |
前編でも書きましたが、副業として稼ぎのみにフォーカスするとやはり厳しいと言わざるを得ない数字です。
わたしとしては稼げても稼げなくても写真を撮るのは楽しいんですが、やはり長く継続するためには収入というモチベーションが必要かなぁ、という感じ。
今後も趣味の範囲で、気が向いたときにちょっとずつ作品を増やして行こうかなぁ。
さしあたっての目標は年間1万円!
ではでは。
ちなみに、「ストックフォトについてもっと詳しく知りたい!」「売れる写真が撮りたい!!」って方はPIXTA監修のガイドブックが出版されています。
参考にどうぞ。
(絶版でしょうか? 新品はプレミアついてますね。古本なら安くあるみたいです)
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