子ども向けプログラミング教室の無料体験に行ってきた【ハロー!パソコン教室 manalgo(まなるご)】
こんにちは! アキオ(@hiroakio97)です。
突然ですが、皆さんは2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されるという話をご存知ですか?
これ、すでに決まった話です。
未就学児や小学生のパパ・ママは既に知っている方が多いんじゃないでしょうか。
ただ、「プログラミングが必修化される」っていうことは知っていても、「子ども達が実際にどんな事を学校で習うのか?」その中身については知らないって人が多い気がします。
かく言うわたしも「小学生がプログラミングって、、一体何すんだろ?」ってズッと疑問に思っていました。
わたしは家電メーカーでソフトウェア・エンジニアをしているので、そちらの視点からも気になるトピックです。
そんな折、近所のパソコン教室で子ども向けプログラミング教室の無料体験会があるという情報をキャッチ。
週末に子どもと行ってきました!
「小学生がプログラミング?」「プログラミング教室ってどんなところ?」って疑問にお答えします。
小学生向けプログラミング教室ってどんなところ?
今回わたしたち親子が参加したのは、全国に200教室を展開する『ハロー!パソコン教室』が運営する子どもプログラミング教室『manalgo(まなるご)』です。
一口に「プログラミング教室」とは言っても、その規模や専門性はいろいろかと思います。
これは他の習い事、例えば学習塾とかピアノ教室、サッカーチーム、なんでも同じですね。
全国規模の大手進学塾・予備校から地域密着型の補習塾、公文式まで。
どれが良い・悪いではなく、生徒の目的やレベルにあわせて、いろんな形態があるわけです。
そういう意味では、今回お邪魔した教室は公文式とか個別指導の学習塾に近い雰囲気。
広めの会議室ほどの教室内には、8台のパソコンがパーティションに区切られて並んでいました。
(写真を撮ってくればよかったんですが忘れてた。。)
揃いのポロシャツを着た先生が3人。
みな女性で、歳は40代かな? 子ども達が親しみやすい感じの先生たちでした。
対して、生徒はうちの子を含めて4人。小学校の1・2年生達です。
4人とも無料体験の参加者で、その日はレギュラーの生徒さんは不在でした。
先ほども紹介した通り、manalgo(まなるご)はパソコン教室が運営するプログラミング教室。
子ども向けのプログラミング以外にも、学生・社会人を相手にパソコン関連資格試験の対策講座を開いたり、近所の主婦やお年寄りにスマホの使い方や年賀状の作り方を教えているそうです。
そんなわけで、先生達はパソコンの扱いは手慣れているようでした。
この記事を書くにあたって他のプログラミング教室についても少し調べてみたんですが、プログラミング教室には大きく分けて3つの形態があるようです。
ひとつは今回のmanalgo(まなるご)のようにパソコン教室が運営しているケース。
もうひとつは学習塾が運営しているケース。
そして3つ目は、前の2つのように実店舗(実教室?)を持たず、オンラインでプログラミングを教えるケース。
3番目のE-ラーニングの形態は、学生や社会人をターゲットにしたオンライン・プログラミング・スクールを運営する会社が子ども向けにもサービスを拡大したケースが多いようです。
一番プログラミングの技術的な向上が見込めるのはこのタイプの教室かもしれませんね。
ただ、子どもの人格形成とか人間的な成長も期待する、いわゆる”子どもの習い事”としては向かないかもしれません。
今回事前の下調べなどせず、チラシに誘われるまま飛び込んだ教室が上の1つ目のケースだったわけですが、その他の2ケースも面白そうなので、そのうち子どもを連れてみに行ってみたいと思います。
追記:
学習塾が運営するロボット教室の無料体験に行ってきました。
参考記事:【辛口レビュー】ヒューマンアカデミー ロボット教室の無料体験教室に行ってきた!
無料体験教室の中身
今回わたし達が参加した無料体験教室は1回やりきりで時間は60分。
内容はザッとこんな感じでした。
当日のタイムテーブル
- 先生・生徒の自己紹介(5分)
- 小学校でのプログラミング必修化についての説明(5分)
- マウスの使い方の練習(20分)
- プログラミング言語『Scratch(スクラッチ)』(20分)
- ハロー!パソコン教室とmanalgo(まなるご)の宣伝(5分)
- 質疑応答(5分)
プログラミング必修化について、「学校では何するの?」
タイムテーブル最初の『自己紹介』はまぁ、特筆すべきこともなかったので割愛するとして、、次のプログラミング必修化についての説明はなかなか興味深かったです。
システムエンジニのわたしにとっては、ちょっと新鮮な切り口でした。
最初に「プログラミングっていうのはコンピュータに命令(プログラム)を伝えることですよー」とか、身近に使われているプログラムの例とか、今後はますますITやプログラミングに関する知識が重要になってきますよとか、そんな一般的な話をした後に、じゃあ実際に小学校ではどんなことをするのかという話題になりました。
その話を聞くまで、わたしはなんとなく漠然と「国語・算数・理科・社会に並んで、新たに『プログラミング』という教科が追加される」様子を想像していました。
”必修化”という言葉を聞いて、わたしのように連想する人は多いんじゃないかな?
でも実際には、従来の教科の中で補助的にプログラミングが使われるそうです。
(まだ検討段階のようですが)
例えば、算数の授業の中でプログラミングを使ってコンピュータに図形を書かせたり、音楽の授業でプログラミングを使って作曲したり、、といった具合。
理科の実験とイメージが近いかもしれません。
昔、小学校で「水は100℃で沸騰して水蒸気になる」っていう内容の理解を深めるために、「ビーカーに水と温度計を入れてアルコールランプで熱っする」っていう実験をやった記憶がぼんやりとありますが、それと同じ感覚です。
プログラムを使ってコンピュータに正方形を書かせるためには、まず、「正方形は4辺の長さが等しくて、全ての角が90°」という数学的な条件を理解していないといけません。
その上で、その条件をプログラムに落とし込んでやる、IT的な力も必要になってくる。
算数の勉強の中でプログラミングを使うわけです。
プログラミングというのは本来ただの道具ですから、単に身につけるだけではあまり意味はありません。
それを『どう使うか』で価値が決まります。
そういう意味で、プログラミングを独立した一つの教科にしなかったのは良いアイデアだと思いました。
しかも、音楽や図工などの授業で、プログラミングを表現するツールとして使おうっていう試みは面白いです。
普段、仕事で問題解決の手段としてプログラミングを使っているわたしにとって、プログラミングを自己表現のツールとして使うというのは新鮮で、とても魅力的に感じました。
小学校でのプログラミング教育について詳しく知りたい方は、文部科学省が中心になって運営する『未来の学びコンソーシアム』のウェブサイトをご覧ください。
わたしは楽しく読めました。
マウスの練習
体験教室のイントロダクションが済んだところで、いよいよ実際に手を動かす番です。
とは言っても、プログラミングを始める前にまずはマウスの使い方の練習ですが。。。
この後、『Scratch(スクラッチ)』というシステムを使って初めてのプログラミングを体験するんですが、このScratchではドラッグ&ドロップ操作を多用します。
うちの子どもも含め、最近の小学生はスマホには慣れていますが、パソコンを使う機会はまだ少ないと思います。
だからまずはクリック・右クリック・ドラッグ&ドロップをしっかり身につけましょう、という趣旨です。
元がパソコン教室なので、その辺の指導はお手の物。
ゲーム形式のマウス練習アプリで、楽しんでマウスの基本操作を覚えることができます。
うちの息子は先生のお話に少々退屈しはじめていたので、これには喜んで取り組んでいました。
ただ横で見ていたわたしとしては、「せっかくプログラミング教室に来たんだからもっとプログラミングに時間を割いて欲しかったなぁ」という感じ。
今はタッチ対応のディスプレイなんかもありますしね。。
プログラミング言語『Scratch(スクラッチ)』
マウスの操作を覚えたら、いよいよ(わたしが)待ちに待ったプログラミングです。
現役システムエンジニア的には「プログラミング言語は何を使うのか?」は気になるポイントですが、、答えはズバリ『Scratch(スクラッチ)』という言語。
Scratchは2006年にMIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボが、子ども達へのプログラミング教育用に開発されたプログラミング言語&学習環境です。
「10歩動かす」「1秒待つ」など、あらかじめ準備されたプログラムのブロックを画面上で組み合わせることで、ゲームやアニメーションなどを作ることができます。
先ほどの文科省のサイトでも教材リストの筆頭に取り上げられており、小学校のプログラミング学習でも使われることがほぼ内定しているそうです。
下のはコミュニティによるScratch紹介動画。
Scratchに関する詳しいことはまた後日、別の記事にまとめたいと思います。
ここではScratchの特徴をザッと箇条書きで紹介しておきますね。
Scratchの特徴
- 子どものプログラミング教育のために作られた言語・環境
- コミュニティによる保守・開発が現在も続いている
- タイピング不要のビジュアル・プログラミング
- 無料で使える
- パソコンとWebブラウザがあれば誰でもすぐにプログラミングができる
(ツールのインストールなど、難しい設定が不要。ただしAdobe Flashを使うため、iPhone/iPadやAndroid端末では使えない) - 日本語翻訳済み(小学校低学年でも使えるように、ひらがな版も用意されている)
- 完成した作品はコミュニティ上で簡単に世界中に公開できる。同様に、他の人が作った作品を見たり遊んだりできる
体験教室では、最初にScratchで作られたゲームをプレーしました。
ゲームの内容は「プレーヤーはカーソルキーで猫のキャラクターを動かし、上から落ちてくるリンゴを避ける」というもの。
単純なゲームですが、子どもは喜んで遊んでいました☺️
何度か遊んだ後は、そのゲームのプログラムを各自いじって改造してみます。
猫をサルに替えたり、リンゴの落ちるスピードを速くしてみたり。。
そして最後に1からプログラムを組みます。
とは言っても、もちろん難しいことはありません。
背景とキャラクターを選んで、それを動かします。
使うブロックは『10歩進む』『端に着いたら、跳ね返る』『ずっと(繰り返す)』の3つだけ。
それでも子どもは、自分の選んだキャラクターが動いてるのを見て嬉しそうでした🎵
ハロー!パソコン教室とmanalgo(まなるご)にかかる費用
最後にハロー!パソコン教室とmanalgo(まなるご)の宣伝と質疑応答があって、無料体験教室は終了。
しつこい勧誘などはなく、サラッと終わりました。
うちの息子はプログラミングとScratchには興味を持ちましたが、プログラミング教室自体にはそれ程惹かれていないようでした。
Scratchが自宅のパソコンでもできることが分かると、「じゃあ家でやるから教室には通わなくていい」とのこと。
わたしとしても「これくらいなら時間あるときに自分で教えられるな」と思ったので、特に深入りせずに帰ってきました。
一応、参考までにmanalgo(まなるご)の月謝など費用を記録しておきます。
- 入会金:5,000円(税別)
- 年会費:5,000円(税別)
- 月謝:5,000円(税別、授業は月3回まで、1回60分)
- その他、教材費など:なし
また、無料体験教室後に15,000円相当のレッスンチケットが配布されました。
まとめ 親子でプログラミングは楽しそう!
というわけで、親子でプログラミング教室の無料体験に行ってきたというお話でした。
先ほども書きましたが、うちの息子はプログラミング教室へは通わないでしょう。
通わなくても自宅でできるからです。
コンピュータさえあればいつでも誰でもできるのはプログラミングの魅力のひとつかもしれません。
また、プログラミングに必要な情報のほとんどはインターネット上で公開されています。
教室で先生に教わるのも良い方法ですが、必要な情報を自力で探し出す経験も子供のIT力を伸ばすには必要でしょう。
今回はたまたまもらったチラシがきっかけで教室に行ってきたわけですが、これを機にたまの週末は親子でプログラミングなんてのも悪くないなーと思いました。
毎日仕事でプログラムを書いているわたしでも、いまだに自分が書いたプログラムを動かす時はドキドキします。
ちゃんと動けば嬉しいし、動かなければ原因が知りたくてワクワクしたりするわけですが、、今回、息子も似たような経験をしたようで、隣で見ていたこちらも楽しくなってしまいました。
「自分で作ったものが動く」っていうのは、老若男女問わず面白いもんですよね🙂
未経験の方はお子さんと一緒にやってみることをオススメします。Scratchなら簡単に始められますよー。
もうすぐ冬休みですし、わたしも子どもとボチボチ何か作ってみようと思います。
ではでは。
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