パパの育休取得率は6.6%! 会社員男性が育休をとる理由、とらない理由

2017-10-18

育休

こんにちは! アキオです。

先日 パパの育休、「キャリアに傷がつく」という警告は本当か? という記事で、長男誕生の時に育休を取れなかった話をしました。

話変わって、平成28年度仕事と家庭の両立に関する実態把握のための調査研究事業によると6.6%のパパが育休をとっているらしいです。意外と育休とってるパパ多いですね!
その一方で、同調査によると育休を取りたかったけど取れなかったパパが34%もいるそうです。

この記事ではその34%のパパがなぜ育休を諦めたのか、その原因と行政の対応についてまとめて見ました。

育休は法律で保証された労働者の権利

まず前提条件として、育児休業は日本で働く労働者が取得できる法律で保証された休業です。
育児休業期間中は雇用保険から育児休業給付金がもらえます。金額は普段のお給料の半分〜2/3ほど。所得税や社会保険料は免除されます。

法律の話

育休取得の資格について、ざっと要約するとこんな感じです。

  • 1歳に満たない子を養育する男女労働者が取れます
    会社員であればパパでもママでも取れます。
  • 事業主は、要件を満たした労働者の育児休業の申出を拒むことはできません

シンプルですね。
子供の生まれたサラリーマンはほとんどの人が該当するんじゃないかな?

 

法律や制度の運用に関する詳細はこちらの記事をご覧ください。

 

 

気の持ちようの話

例えば、会社が倒産すれば雇用保険から失業手当金を、仕事中にケガをすれば労災保険から補償金を、受け取りますよね?
そしてしばらくの間、就職活動とか治療に専念するために仕事を休むはずです。
多くの人にとって、これはごく自然なことではないでしょうか。
「俺は大きな怪我も失業もしたことないよ!」っていう人だって、定年退職後は年金をもらいますよね?

年金や失業保険は皆当たり前に受け取るのに、育児休業給付金と育休が一般的にならないのはなぜでしょう?

「子どもができたらしばらくの間、育児に専念するために仕事を休む。その間の生活費として育児休業給付金を受け取る」これでいい気がするんですけどね。わたしは。

「なんで育休取ろうと思ったの?」と友人に聞かれたことがあります。
わたしは冗談めかして「せっかく雇用保険払ってるしね。使わなきゃもったいないよね」と答えました。

もちろん「産後の弱った妻をサポートしたい」、「子育てを通して家族の時間を持ちたい」という気持ちが根底にあります。
ただそれを抜きにしても、社会に育児休業給付金という制度があって、自分に受け取る資格があるのだから受け取らないのは損、とも思っています。
年度末に未消化の有休が消えてしまいなんとも言えない気分になるのはわたしだけじゃないはず。

友人はわたしの答えに少し苦笑した後、「たしかに。。」と頷きました。

でも言い出しにくいですよね。前例も少ないし

なぜ男性の育休取得が未だに一般的なものになっていかないのでしょうか?

ここで冒頭で紹介した、2017年2月厚生労働省発表の平成28年度仕事と家庭の両立に関する実態把握のための調査研究事業です。
最近のパパの育休取得状況は以下のような感じらしいです。意外と育休とってるパパ多いですね!

  • 直近の3年間で育児休業を取得したパパは6.6%
  • 平均取得期間は91日(ただし、取得者の半数が1ヶ月未満
  • 育休取得を希望したが取得できなかったパパの割合は34.0%
「平成28年度仕事と家庭の両立に関する実態把握のための調査研究事業」の「労働者調査結果概要」より

同レポート内では、労働者を対象にしたアンケート(複数回答)から「育休取得希望者が取得を諦めた理由」を主に以下の4つと分析しています。

  • 職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった(25.0%)
  • 男性で育児休業を取得している人がおらず、言い出しにくかった(37.5%)
  • 残業が多い等、業務が繁忙であった、職場の人手が不足していた(24.4%)
  • 昇給や昇格など、今後のキャリア形成に悪影響がありそうだと思った(26.2%)
「平成28年度仕事と家庭の両立に関する実態把握のための調査研究事業」の「労働者調査結果概要」より

つまりは、本当は育休取りたいけど職場の空気を読んで取得を諦めた、ということです。6年前のわたしもこれでした。
権利だからって、周りに遠慮なしに好きなように行使できる訳ではないですよね。有休と同じです。

どうすれば取りやすくなるだろう?

一方、同レポートの企業を対象にしたアンケート(複数回答)によると、企業の人事担当者からみた「男性が育児休業を取得しない理由」は以下の通りでした。

  • 男性自身に育児休業を取る意識がない(50.5%)
  • 配偶者 や祖父母等、自分以外に育児を担う人がいる(44.9%)
「平成28年度仕事と家庭の両立に関する実態把握のための調査研究事業」の「企業調査結果概要」より

社員と人事担当者とで見事にギャップがありますね。
人事担当者としては「うちは社内制度整えたし希望者はいつでも取れるよ。取らない人は取る必要がないからでしょ」ってことなんでしょう。

ちなみに、先の労働者アンケートで多くの会社員が懸念していた「昇給や昇格など、今後のキャリア形成に悪影響がありそうだと思った(26.2%)」ですが、企業(人事担当者)を対象としたアンケートではわずか5.5%しかポイントを集めていません。
こちらのギャップも興味深いですね。

次項で説明する通り、育休を理由に査定を下げたりすることは法律で禁止されています。
企業側はそれをちゃんとわかっていて、「(少なくとも表向きは)キャリア形成に影響はない」と明言している。一方、社員側はそれを知らない、もしくは知っているけど慎重になってしまっている、ということでしょうか。

行政の取り組み

育休の取得を理由に解雇や降格、減給、異動、その他不利益な取り扱いをしてはいけない旨、以前から法律(育・介法第10条など)に明記されています。
さらに先述の人事担当者と社員間のギャップを受けて、2016年と2017年に新たな項目を追加しています。

  • 2016年 不利益な取り扱いの防止措置義務を追加
    事業主は、育休取得希望者の上司や同僚が育休を理由とした就業環境を害する⾏為をすることがないよう事前に防止措置を講じなければならない
  • 2017年 育児休業取得の周知・勧奨するための規定を整備
    育児休業の取得を希望しながら、職場が育児休業を取得しづらい雰囲気であることを理由に、取得を断念することがないよう、事業主は、対象者に育児休業を取得できることを周知・勧奨しなくてはいけない

 

意外と行政も頑張っていますね!
これから徐々に育休とるパパが増えそうな気がします。

取得希望者個人の取り組み

とは言え、今はまだまだ一般的ではないパパの育休。
気長に行政や社会の変化を待つのもいいですが、今取りたいパパが個人でできることは何かないでしょうか?

わたしが育休取得のためにしたことはまた後日、改めて記事にします。
先に簡単にお話ししておくと、以下の3点です。

  • 育休を取りやすそうな環境に移る
  • 育休を取れること、取りたいことを周囲に伝える
  • 自分にしかできない仕事を作らない

 



 

まとめ 社会は少しずつ良くなる

今回の記事では、6.6%のパパが育休を取得したと書きました。

正直、思っていたよりずっと多かったです。でもまだまだ少ないですね。
何より、34%のパパは育休を取りたかったけど取れなかったっていうのが、6年前の自分の経験とダブることもありすごく残念です。。
こちらは早くゼロになってほしい。

わたしは何も「全てのパパが育休をとれ!」って思っているわけではありません。
育休とりたい人は取る、仕事大好きで働いてたい人は取らずに働く、それぞれが認められて希望が叶うのが最高だと思います。
そのためにも、もう少し男性の育休が一般的になることを願っています。

ちなみに、10年前の同調査ではそもそも男性の育休取得率を調査していません。まだその段階になかったということですね。
初めて男性の育休取得率が調査されたのは6年前・2011年でした。その際の取得率は3.1%。
その後徐々に上がっていき、先ほどの6.6%となります。

このブログを見て「育休とってみる気になった!」って方が一人でもいたら嬉しいです。

2017-10-18パパの育休

Posted by アキオ