【ペイオフレシオ? プロフィットファクター??】取引記録のススメ

2018-02-21

こんにちは! 育休パパのアキオ(@hiroakio97)です。

 

先日の記事『【わたしのFX初体験】無謀なスキャルピングで5,000円消えました。。』を読み返して、「ペイオフレシオとかプロフィットファクターって、投資を始めたばっかの人は知らんよなぁ」ってなったので、自分の復習も兼ねて改めてまとめてみます。

株式やFX、ビットコインでも構わないんですが、スキャルピングやデイトレードのような短期トレードを主にしている方はぜひ知っておいてほしい指標です。

小さな利益をコツコツ積み重ねていく短期トレードでは、取引の再現性を高めることが重要なポイントになってきます。

 

トレードの記録をつけることの意味

トレードの記録をつける一番の意義は『自分のトレードを客観視できる』ことでしょう。

 

投資対象やトレードスタイルによらず、必ず儲かる投資なんてありえません。
当たり前ですよね?

おなじく、損をしたことがない投資家もありえないでしょう。
ウォーレン・バフェットだってドナルド・トランプだって時には損失を出します。

それでも彼らがあれだけの資産を築けたのは何故でしょうか?

答えは簡単。『損失より大きな利益をあげた』から。

これが今回の話のテーマです。

 

単に『損失より大きな利益をあげる』とひと言で言っても方法は色々あります。

勝算の高い方法で小さくコツコツ稼ぐのか、勝算が低くてもたまの成功で大きな利益を上げるか、、結局 期待値を考えれば同じようなところに終着するのでしょう。

ちなみに、日米26年のキャリアを通じて通算打率.323を誇り『安打製造機』の異名をとるイチロー選手ですが、「打率2割でいいなら(ホームランをシーズン)40本打てる」と語ったことがあるそうです。

要はバランスですね。

 

着地点が同じでもそこに至るまでの経路は様々で、個人の能力や好みが大きく関係してきます。

これが『スタイル』です。

『戦略』や『ルール』と言い換えることもできます。

そして あなたのスタイルが資産を増やすのに適したものか、客観的にはかる為の指標が『記録』です。

特に スキャルピングやデイトレードのように保有時間が短く売買回数の多いスタイルでは、そのスタイルの効率を確認し 再現性を高めるために記録が役に立ちます

 

ポイントは勝率とペイオフレシオ、プロフィットファクター

では具体的にどんな記録を残せばいいんでしょうか?

野球のバッターなら打率、打点、ホームラン数あたりが日本ではメジャーですね。
他には長打率とか出塁率とか、そんなところでしょうか。

 

投資ならズバリ、取引数勝率ペイオフレシオプロフィットファクターの4つです。

順番に説明しますね。

 

取引数と勝率

取引数と勝率については文字通りなので特に詳しい説明は不要でしょう。

取引数は売買の回数
勝率は全取引中 損益がプラスになった回数の割合です。

 

勝率勝率 = 損益プラスの取引数 ÷ 全取引数

 

勝率が50%なら確率的に5回勝つ間に5回負けることを、勝率が30%なら3回勝つのに7回負けることを、意味します。

 

基本的に勝率は高いほど良いです。
勝負事ですから、当たり前ですね。

ただし、気をつけなくてはいけないことは『勝率を上げる』のに囚われてしまうこと。

もちろん勝率は高ければ高いほど良いのですが、勝率を気にするあまり取引機会が極端に減ってしまっては意味がありません。
慎重を期するあまりトレードの機会がなくなっては、利益も積み上がっていきませんから。

石橋を叩くだけじゃいつまでたっても向こう岸につかないのと一緒です。どこかで勇気を出して橋を渡らなくてはいけません。
リスクとリターンのバランスが大切です!

 

具体的な例をあげてみますね。
例えばこんな取引をしたとします。

 

# 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
損益[円] +100  -90 +240  +90  -150 +280  -160  -80   0 -100

 

ご覧の通り 取引数は10回。
うち損益がプラスの取引は4回。

つまり勝率は40%(=4÷10)です。

 

ちなみに、この10回の取引の損益は+130円です。
勝率は40%と負け越していますが、損益はギリギリ プラスですね。

つまり、損小利大でうまく回っているということになります。
この調子で100回、1,000回、10,000回、、とトレードを重ねていけば着々と利益が積み重なっていくことでしょう。

 

ちなみに一般的には、

順張りのトレードスタイルは勝率40%ほど。
逆張りだともう少し良くて60%ほど。
ただし、利益は順張りよりも低く期待値は結局 同じくらい。

という印象です。あくまで目安ですが。

 

ペイオフレシオ

ペイオフレシオは別名『リスクリワードレシオ』や『損益率』とも呼ばれ、1回のトレードで期待される利益と損失の比率をあらわします。

 

ペイオフレシオペイオフレシオ = 勝ちトレードの平均利益額 ÷ 負けトレードの平均損失額

 

文字の説明だけだとちょっとわかりにくいですね。

先ほどのトレードの例で、実際にペイオフレシオを計算してみましょう。

 

# 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
損益[円] +100  -90 +240  +90  -150 +280  -160  -80   0 -100

 

この例の場合、青字の#1と#3、#4、#6の4回が勝ちトレードです。
その利益の平均は177.5円( =(100 + 240 + 90 + 280) ÷ 4 )。

一方、負けトレードの方は赤字の#2と#5、#7、#8、#10の5回。
平均損失額は116円( =(90 + 150 + 160 + 80 + 100) ÷ 5)。

ということで、このケースのペイオフレシオは平均利益額177.5円 ÷ 平均損失額116円で1.53となります。

 

平均利益額と平均損失額が等しい時、ペイオフレシオは『1』となります。

ペイオフレシオが1のトレードスタイルは1トレードあたりの期待利益が1トレードあたりの期待損失と同等、つまり1回の負け分を1回の勝ちで取り返せるという意味になります。
同様に、ペイオフレシオが0.5であれば1トレードあたりの期待利益が損失の半分ということですから、1回の負け分を2回勝たなければ取り返せない、ということを意味します。

 

先ほどの勝率と同様、こちらも基本的に高いほど望ましく、極端に低い場合はスタイルの見直しが必要でしょう。

ペイオフレシオが低いと言うことは利益に対して損失が大きすぎるということ。
いわゆる『こつこつドカン』と言うやつですね。

 

なお すでにお気付きかもしれませんが、ペイオフレシオは単独では語れません。
常に先ほどの勝率とセットで考える必要があります

例えば 勝率が5割でペイオフレシオが1の場合、勝ち取引数と負け取引数が同数でかつ平均利益額と平均損失額も同じということ。
この状況では何万回と取引を重ねても、利益と損失はトントン。資産は増えも減りもしません。

勝率かペイオフレシオ、どちらかを上げる策を検討しなくてはいけません。

 

先の例ではペイオフレシオが1.53なので、勝率が4割以上あればなんとかプラスで回すことができそうです。

詳しくは『バルサラの破産確率』でググってみてください。
勝率とペイオフレシオの適切なバランスが見えてくると思います。

 

なお、ペイオフレシオ最大の特徴はある程度自分でコントロールできるということ
エントリー時に利確と損切りの幅をあらかじめ決めておくことでペイオフレシオはコントロールできます。

例えば 常に1,000円で利確、1,000円で損切りと決めれば、ペイオフレシオは1になります。
同様に2,000円で利確、1,000円で損切りすればペイオフレシオ2。

こうしてペイオフレシオを固定した場合、トレードの成績は勝率のみで決まります。
勝率の高いポイントでエントリーを続ければ着実に資産が増えていくでしょう。

 

先ほども述べましたが、勝率とペイオフレシオは二つでひとつ。トレードオフです。

ペイオフレシオ単体を上げるなら簡単にできます。
利確ラインを引き上げるか、損切りを早めればいいだけですから。

でも そんなことしても損切りが増えるだけなのは明らかですよね? 勝率が下がるのです。

自分のスタイルに応じて、最適な勝率とペイオフレシオのバランスを探しましょう!

 

プロフィットファクター

プロフィットファクターはあなたの取引戦略の優秀さをはかる指標です。

全トレードの利益の和(総利益)と損失の和(総損失)の比率をあらわします。

 

プロフィットファクタープロフィットファクター = 総利益 ÷ 総損失

 

集計期間内に出した全ての利益と損失が等しければ、プロフィットファクターは1。

利益が損失よりも大きければプロフィットファクターは1より大きくなり、逆に損失が多ければプロフィットファクターは小さくなります。

先ほどのペイオフレシオと少し似ていますが、ペイオフレシオが平均値の比率でプロフィットファクターは合計値の比率な点が異なります。
ペイオフレシオが取引き1回毎の損益を評価するものであるのに対し、プロフィットファクターは一連の取引き つまりトレードシステム全体の取引き効率を評価します。

 

またまた、先ほどのトレードの例で実際にプロフィットファクターを計算してみましょう。

 

# 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
損益[円] +100  -90 +240  +90  -150 +280  -160  -80   0 -100

 

総利益は青字部分の和です。つまり710円。
一方 総損益はというと、580円。
よってプロフィットファクターは1.22(= 710 ÷ 580)となります。

 

ここでちょっとビジネスに例えてみましょう。

ビジネスでいえば総利益710円は売上に相当します。
対して、総損失580円は原価もしくは経費。
つまり原価580円で定価710円の製品をつくる、もしくは売上710円を得るために580円の経費を使った、といった具合です。
損益130円(= 総利益710円 ー 総損失580円)が純利益ですね。

とすると、原価率は82%(= 580 ÷ 710)、利益率は18%(= 130 ÷ 710)となります。
ちょっと物足りませんね。。
(一般的な飲食店は原価率30%前後が相場)

FXのシステムトレードでも一般的にプロフィットファクターは1.5以上が望ましいと言われています。

 



まとめ

というわけで、短期トレードする際に記録しておくべき数字 取引数勝率ペイオフレシオプロフィットファクターの4つをざっと紹介してきました。

いかがですか? あなたのトレードに問題は見つかりましたか?

短期トレードでは必然的に取引回数が多くなります。
その中から自分なりの勝ちパターンを見つけて、再現性を高めることが利益を積み重ねていくカギです。
その為に取引記録はきっと役に立つでしょう。

トレード中はどうしても熱くなりがちです。
一日の終わりに一息ついたところで、その日の取引を振り返る習慣をつけましょう。

 

と偉そうなこと言った私のFX成績はこちらです。(恥ずかしい)

 

 

精進します。

ではでは。

2018-02-21FX初心者向けにまとめた記事

Posted by アキオ