【投資するリスク・しないリスク】本当のリスクは市場の外にあります!
こんにちは! アキオ(@hiroakio97)です。
これまで4回にわたって書いてきた『投資リスクとの付き合い方』講座ですが、今回はその最終回。
「実はリスクって市場だけにあるんじゃないんだよ」ってお話です。
長期的に見れば市場のリスクなんて大したことない
下のチャートはここ40年間のアメリカ ダウ平均株価の推移です。
前の記事でも見ましたね。長期の積立をおすすめする記事です。

1978年には800ドル台だった平均株価がこの40年の間に24800ドルですから。
平均すると年間8%以上上昇する超ハイパフォーマンスになります。
チャートに追記した通り、不幸なことにこの間いくつもの戦争・紛争や経済危機が起こりました。
その度に経済は株価は一時的に落ち込みますが、その後 数年のうちに毎回見事に回復を遂げています。
ダウ平均はマイクロソフトやディズニー、ゴールドマンサックス、マクドナルドなど アメリカを代表する巨大優良企業30社の株価を平均した株式指数です。
様々な業種から代表的な銘柄を選出していますから、分散効果も十分です。
とすれば、ダウ平均のような市場平均に数十年の長いスパンでコツコツ積立投資したなら、市場のリスクなんて大きな問題ではないことがわかると思います。
1978年に成人した普通の会社員が2018年に60歳で定年退職するまでの40年間、毎月5万円ずつ上記のダウ平均にコツコツ積立て投資していたら、一体いくらになっていると思いますか?
40年で投入した資金は2,400万円、対して運用後の資産はなんと驚きの16,209万円です!
(配当にかかる税金や売買手数料などは考慮していません)
市場の平均に乗りながら月5万円 淡々と積立て続けるだけで誰でも40年で億り人・ミリオネア!!
スゴイですね。。
私たち自身の中にあるリスク 『無知』と『怠惰』
でもちょっと待ってください!
皆さんの周りに1億円も資産持ってる人いますか?
あなたのご両親やおじいちゃんおばあちゃんは億万長者でした?
毎月5万円 積み立ててるだけで、定年する頃には1.6億円の資産ができてるはずなのに、、
みんなそんなに持ってるようには見えませんが、どうでしてでしょうか?
おそらくその理由は市場ではなく、もっと私たちの身近なところにあるんじゃないかなと思います。
先ほどのダウ平均株価のチャートを見ればわかる通り、長い目で見たとき市場のリスクはそれほど深刻的ではありません。
本当のリスクは市場の外にあります。
その最たるものが無知と怠惰です。
『無知』、結局のところこれに尽きると思うんですよね。
こんなこと言うと、「そんなこと言って、お前はなんでも知ってるんだなー」とかイヤミ言われちゃうんですが、、
まあ、私も何にも知りませんよ。今はね。
実際まだ億ってませんし、株トレードも始めて2年くらいだからリーマン・ショックみたいなホントの暴落も未経験です。
だからここで言う『無知』っていうのは『無自覚』って読み替えてもらっても構いません。
『無知の知』ってやつですね。
不要に広い部屋に割高な家賃を払って、車を欲しがり、大手キャリアの携帯電話を使って、必要以上の保険に入る、「投資なんてギャンブルでしょw」とか言いながら宝くじ売り場の列に並ぶ、毎晩同僚と飲み歩いて、「お金が貯まらない。」とかボヤく。。。
そして周りのみんなもそんなもんだと思い込んでる。
これを無知・無自覚といわず何というでしょう?
そしてもっと厄介なのが『怠惰』。
知っていて自覚もしてるのに、それでも尚 動かない人って結構多いです。
「大手キャリアからMVNOの格安SIMに乗り換えれば月に4,000円安くなる」って知ってても、なんだかんだ理由つけて乗り換えない人いますよね。
「結構身近にも投資で稼いでる人がいる」って知ってても、証券口座開かない人います。
私も含め、人は現状に潜むリスクを過小評価しがちです。
何かに新しいことに挑戦するリスクには敏感なのに、今自分が置かれた状況にはどこか他人事になってしまう。
「格安SIMは通信品質が悪いかもしれないから」とか言って、月に4,000円 損してるんです。
年間50,000円ですからね。笑いごとじゃない。
深く考えたり調べた結果、「やっぱり大手キャリアじゃなきゃダメ」って言うならそれはそれで良いんです。
でも、大して考えもせず月4,000円を甘んじて払い続けるのは怠惰としか言いようがないでしょう。
確かに投資していれば一時的に数百万円くらいの損失が出るかもしれません、だからって長期的にみた数億円の利益をみすみす見逃して良いんですか?
身の回りのリスク
この記事をご覧のあなたは、既になんらかの資産運用を始めているか もしくは始めようとしている人だと思います。
そんなあなたはもう無知でも怠惰でもありません。
じゃああとは市場のリスクにだけ気をつければ良いのか? と言われれば否です。
月5万円の積立てを市場平均の年利8%で40年間続ければ1億円。
これはこれまでもこれからも決して変わらない事実です。
じゃあどこにリスクがあるのかというと、、
- ”月5万円を40年”続けられるのか?
- 1億円は十分か?
この2点です。
突然ですが、あなたの会社は今後40年間 安泰といえますか?
あなたは40年間 健康で働き続けることができますか?
家族に事故や病気、介護の必要などがでて積立てを一時停止せざるを得なくなるかもしれません。
これまで積立ててきた資産を取り崩す必要があるかもしれない。
いわば、投資家自身が抱えるリスクと言えます。
次の”1億円で十分か?”について、
確かに1億円は大金です。間違いありません。
でも40年後も大金でしょうか?
長年デフレに苦しめられてきた日本では想像しがたいことですが、世界は緩やかにインフレしています。
こうしている間にもお金の価値は少し下がっているんです。
インフレの進行度合いを正確に読むことはできませんが、40年後の1億円に今の1億円ほどの価値がないことは確かです。
つまりインフレのリスクです。
また、2018年現在の日本人の平均寿命は84歳とされていますが、果たして40年後もそうでしょうか?
生活環境の向上や医療の進歩があり、平均寿命は年々伸びています。
それに伴って老後に必要な資金も増え続けています。
長生きをリスクとは言いたくありませんが、ライフプランに変更が生じるリスクは常にあります。
まとめ リスクと付き合う
というわけで、5回にわたって「市場の内外にリスクはたくさんあるよ」というお話をしてきました。
個人的には投資にはリスクがたくさんあるけど、反対に投資しないリスク、リスクを負わないリスクっていうのもあるかなと思っています。
先ほどのインフレリスクなんてまさにその典型ですね。
ではでは。
よかったら他の記事も読んでみてくださいね。
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