【子どもにスマホは必要か?】小学校1年生の子を持つ現役ソフトウェアエンジニアが考えた

こどもとスマホ

こんにちは! アキオ(@hiroakio97)です。

 

突然ですが皆さん、現在の日本のスマホの普及率(個人保有率)をご存知ですか?

2017年に総務省が発表した情報通信白書によると、2016年時点で日本人の半数以上(56.8%)がスマホを持っているそうです。
20代と30代に限れば、実に90%以上の人がスマホを持っています。

スマートフォン個人保有率の推移
2017年に総務省が発表した情報通信白書から引用

 

アメリカでAppleが初めてiPhoneを発売したのが2007年。
わずか10年で爆発的に普及したことがわかります。

そして、それは子ども達も例外ではありません。

上のチャートによると、2011年の13〜19歳のスマホ所持率は20%未満だったのに対し、2016年には81.4%
この5年で4倍以上に膨れています。

 

ティーンエイジャーの8割が自分のスマホを持っていることが分かったところで、さらに若い世代・プレティーン(小学生)はどうかというと、、

青少年のスマートフォン・携帯電話の所有・利用状況
内閣府が平成30年3月に発表した『平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査』より

 

ほぼ3割の小学生がスマホを所持していることがわかります。
キッズケータイじゃありませんよ。念のため。

小学生全体で約3割ですから、高学年に絞れば半数以上が持ってるんじゃないでしょうかね。
わたしの住む横浜をはじめ、都市部ではもっと高いかもしれません。

 

なぜ急にこんな話をするかというと、この春に小学校に入学したうちの長男がついに「自分のケータイが欲しい🤗📱」なんて言い出したから。

小学校1年生にスマホなんて渡していいものか、いろいろ迷いました。
が、結局、機種変後に眠っていたiPhone6を預けてみることにしました。

その時にいろいろ考えたこと、調べたことなんかを紹介します。

子どものスマホのことで悩んでいる親御さんに、何かのヒントになれば嬉しいです!

 

「子どもにスマホ」で保護者が心配すること

わが家を含め、幼い我が子に「スマホが欲しい」と言われて、喜んで買い与える親はほとんどいません。おそらく。

スマホは高価ですし、月々の通信料もかかりますからね。
が、それ以上に気になるのは、やはり目に見えない子どもへの悪影響。

インターネットで何かトラブルに巻き込まれやしないか?
スマホ依存症になっちゃうかも。。

そんな不安が付きまといます。

 

MMD(Mobile Marketing Data labo.)という調査研究機関が2018年1月に実施した『親と高校生のスマートフォン利用に関する意識調査』によると、64.9%の親が「子どもにスマホを持たせる際、心配」と回答しています。

高校生の親ですら6割以上が「不安」と回答してるわけですから、より幼い子の親ならなおのことね。

また、「具体的にどんなことが心配か?」という問いには、以下のような回答が得られています。(複数回答)

  1. スマートフォンを長時間利用しないか心配(78.4%)
  2. 直接知らない人とLINEやSNSで繋がらないか心配(66.2%)
  3. ワンクリック詐欺などで架空のお金を請求されないか心配(56.1%)
  4. 出会い系サイトや出会い系アプリを利用しないか心配(45.3%)
  5. 卑猥なサイトを閲覧しないか心配(44.4%)
  6. 暴力的・わいせつな画像や動画を目にしないか心配(43.4%)
  7. 子どもの顔写真や個人情報がネット上に広まってしまわないか心配(38.6%)
  8. サイトやアプリ内でじめに関する書き込みを目にしないか心配(38.4%)
  9. サイトやアプリ内に卑猥なバナー広告を目にしないか心配(37.0%)
  10. 場所やシーンを選ばずにスマートフォンを利用しないか心配(36.5%)

出典元 :

 

保護者の心配ごとを大別すると、『依存(生活習慣の乱れ)』『対人トラブル』『不適切コンテンツの閲覧』『個人情報の漏洩』の4点ですね。

特に『依存』への心配・関心が高いように見受けられます。

世間には『スマホが学力を破壊する』なんて、煽った本もありますしね。

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では、スマホは本当に子どもにとって悪いものなんでしょうか?

 

スマホは本当に子どもに悪影響を与えるのか?

先の『スマホが学力を破壊する』に関して、
スマホの使用時間が長い子どもは、テストの点が低い
という調査結果自体は間違いないでしょう。
一般的な感覚としても「まあ、そーだろね」と思います。

でも、それってよく考えると「風吹けば桶屋儲かる」的な論理の飛躍があると思うんですよね。

「スマホの使用時間が長いからテストの点が低い」のではなくて、正確には「長時間スマホを触り続ける状態を容認する家庭だからテストの点が低い」んじゃないいですか?

そういう家庭の子は仮に世にスマホがなくても、テレビやマンガ、ゲームなど、別の何かがスマホの代わりになるだけで、やっぱり子どものテストの点は低いままでしょう。

そもそも、子どもが何かひとつのことに熱中すれば、他が疎かになるのは自然なことです。
スマホやゲームに限らず、読書でも野球でもピアノでも、寝食忘れるほど没頭すればテストの点は下がりますよ。
『スマホが学力を破壊する』は「常に身近にあるスマホや携帯ゲーム機は、特に子どもが没頭しやすい」という主張だと思いますが。。

そこを上手く、勉強やその他身の回りのことにも目を向けさせるのは今も昔も変わらず、保護者のバランス感覚であり、腕の見せ所じゃないでしょうかね。

 

そんな具合で、先ほどあがった保護者の4大スマホ心配事『依存』『対人トラブル』『不適切コンテンツの閲覧』『個人情報の漏洩』のうち、最後の『個人情報の漏洩』以外の3点はスマホもしくはインターネット特有の心配事ではない、というのがわたしの見立ててです。

テレビゲームやジャンクフードなどなど、子どもの生活習慣を脅かす依存性の高いものは、スマホ登場以前から身近に山ほどありました。
(悲しいことですが)変質者もいじめもありましたし、コンビニの本棚には成人向け雑誌が並んでいました。

スマホやインターネットによって、これらのリスクがより高まったのか?」と改めて考えると、、
そんな気もするし、実際はそうでもない気もします。

 

ちなみに、これは伝記やインタビュー等で度々語られていることですが、ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズは自身の子どもにスマートフォンを使わせなかったそうです。

MicrosoftとApple、時代を作ったと言っても過言ではない巨大IT企業の創業者である彼らが親としてはローテクで保守的だった、というのはなかなか興味深い事実です。
壁もテーブルも一面巨大なタッチパネルのディスプレイでできていて、子どもの初めてのオモチャは新型iPadの試作品、、なんてジョブズ邸を個人的にはイメージしていたので、初めて聞いたときはかなり意外でした。

彼らITの巨人たちも私たち日本の親と同様、スマホへの依存が子どもの創造性とコミュニケーションスキルを奪うことを危惧していたようです。

 

子どもにスマホを持たせるメリットは?

ここまで子どもにスマホを持たせるデメリットを挙げてきました。
じゃあ逆に、メリットはなんでしょう?

以下は東京都が調査した『保護者が子どもにスマホを買い与えた理由』のランキングです。(複数回答)

 

東京都が行った『平成28年度 家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用等に関する調査』より

 

理由のトップは、わが家同様”子どもにせがまれたため仕方なく”という消極的なもの。

親を含め多くの大人が始終手にしていますからね。
「YouTubeの動画が子守唄がわり」なんて子もいるでしょう。
子どもがせがむのも自然な流れですね。

次点は”子どもの所在地がわかるようにするため”、そして第3位が”メディアリテラシーや情報処理能力がつくと思ったため”と続きます。

(電話としては肝心の『子どもと連絡を取り合う為』が抜けてるような気がするんですが、、『所在地の把握』に含まれてるのかな? 東京都さん、どうなってるんでしょう?)

 

つまり、子どもにスマホを持たせるメリットは大きく分けて2つ。
平時・緊急時の連絡手段、防犯』と『ITリテラシーの向上』です。

 

先に挙げたようなデメリットも勘案したうえで、今回わたしが「まあ、ちょっと子どもにスマホ持たせてみるか」と思った一番の理由も、この『ITリテラシー向上』。

文部科学省が”2020年から小学校での「プログラミング教育の必修化」を検討する”と発表し、話題を集めていますね。

現役ソフトウェアエンジニアであるわたしとしては、この案に大賛成です。
ソロバンとか組体操とか行進の練習とか、そんな前時代的なことやってる暇があるなら、プログラミングでも英語でもやったらいいでしょう。

この2つは現代の一般教養ですから。

ただし、言葉を知らないうちに文字を習っても意味ありませんし、伝えたいこと・相手がないのに英会話スクールに通っても習得には時間がかかるでしょう。
それと同じで、そもそもインターネットやITについて何も知らない子どもが、プログラミングだけ習っても効果の程は疑問です。

そんなわけで、わたしはうちの子ども達に早くからITやテクノロジーに触れてもらいたいと考えています。

 

スマホで身につくリテラシー

じゃあ、子どもが小さいうちから身につけておくべきリテラシーって、一体何でしょう?

ITリテラシーやネットリテラシーというと、「個人情報を守ろう!」とか「不審なリンクや添付ファイルは開かない!」みたいな、もしくはWordとExcelの使い方みたいな、具体的で即効性のある内容を思い浮かべがちです。

確かに大切。間違いない。
でも、これはITの枝葉末節ですし、大人になってからでも十分身につきます。

わたしが子ども達に身につけて欲しいのはもっと本質的なこと。
情報を収集・評価・活用する力のことです。

 

思い返せばわたしが小さかった頃、両親や先生によく「辞書を引きなさい」って言われたもんです。
まぁ、めんどくさがって引きませんでしたが。。😅

今思えばこれってつまり「わからない事があったら、すぐに自分で調べるクセをつけなさい」って事ですね。

さすがに今どき”辞書”じゃあアレですが、、スマホでサクッと調べる習慣を身につけて欲しいです。

(と思ったら、いまだに電子辞書って売ってるんですね。しかも、スマホとさほど変わらない値段で。。どんな人が買うんだろう?)

 

スマホやAIスピーカーはちょっとした調べ物にぴったりですね。
辞書よりずっとコンパクトで、いつも身近にありますから。

その上、文字の読み書きが完璧でない子どもにとっては、音声入力も嬉しい機能です。

うちの子ども達も「オーケーグルグル、XXXXってなーに?」とか「オーケーグルグル、今日の天気教えて!」とか、よくやってます。

 

もちろん、インターネットの情報は玉石混合ですから、検索の方法だとか結果の取捨選択についても自然と学ぶことでしょう。

最終的には、情報を集めるだけでなく発信することも体験して欲しいと思っています。
今はTwitterのような手軽なものから、ブログ、YouTubeまで色々な発信手段が用意されていますから。
さらに、アクセエスを集めて広告収入を得るところまで、中学生くらいのうちに経験できたら最高ですね!

 



まとめ 小学校1年生のうちの子の場合

以上、子どもとスマホに関して、小学校1年生の息子にスマホをねだられた現役システムエンジニアが考えたことをツラツラと書いてみました。

「小1でスマホは早すぎるんじゃないのォ?」なんて声もあるかと思います。

そう思う人の考えもよくわかります。
わたしもつい最近までそう思っていましたし、今でも若干そんな風に思うこともあります。

 

でも小学校1年生っていう、他の子よりも早い時期に持つメリットもあると思うんですよ。

それは、保護者の4大心配事『依存』『対人トラブル』『不適切なコンテンツの閲覧』『個人情報の漏洩』のうち、『対人トラブル』と『個人情報の漏洩』について、当面気にする必要がないこと。

小1のうちの子はメールやLINE、各種SNSなどインターネット上のコミュニケーションはまだできません。
周りの子達はスマホを持っていませんし、そもそも文字の読み書きもまだおぼつかない歳ですから。

なので、差し当たっては『依存』と『不適切なコンテンツ』にだけフォーカスすれば良いわけです。

 

4つの心配事を並行して同時にケアするのは、親も子どもも大変です。
デジタルデバイスの扱いに慣れて、スマホと適切な距離感で付き合えるようになってから、改めてSNSやインターネットを介した他人との関わり方を学ぶというのは正しいプロセスだと思います。

ネット上の文字を使ったコミュニケーションができるようになるのは小学校高学年になった頃くらいでしょうか?

それまでの間に、スマホに飽きてるくらいの状態でいてくれたら良いと思っています。

逆に、「よっしゃーついにスマホ買ってもらった!これでみんなとLINEできるぜー!!ヒャッホーウ🤩」みたいのは望ましくありませんね。
初めてのスマホ&初めてのSNSではドップリはまってしまう気がします。

 

この先、誰もスマホとインターネットを避けて通ることはできません。
誰もがいつか使うことになるし、人によっては仕事や生活に欠かせない道具になることでしょう。

なら早く慣れといたほうがいい」と思うか、「子どもにスマホは早い!」と思うか、は人それぞれ。
そして、どちらの道を行っても結局行き着く先は同じかもしれません。

今回改めて自分の考えを記事にしてみて、そんなことを思いました。

ではでは。