初めての投資、資金はいくら用意すればいい? とりあえず5万円くらいからがオススメ
こんにちは! 育休パパのアキオ(@hiroakio97)です。
最近の株高や仮想通貨ブームもあって、「投資始めてみたいんだけど、、」と相談を受けることが増えてきました。
そんな時、多くの人が気にしているのが運用額のこと。
「元手が少ないんだけど。。」とか「ビットコインって100万円以上するんでしょ?」なんてよく聞きます。
でも大丈夫。
株も仮想通貨も、実は少額から始められるんですよ。
むしろ慣れないうちは少額がオススメです。
例えば5万円くらいから始めてみるのはどうでしょう?
今回はそんな投資初心者の方に向けて、初めての投資の運用額についてお話しします!
大原則 投資は余剰資金で!
よく言われるやつですね!
「そもそも余剰資金て何さ?」って質問に一言で答えると、
当面、使うあてのないお金のことです。
来月の家族の食費とか子供の習い事代とか、そういうのは余剰資金とは言いません。
当たり前ですね。
投資に失敗したら生活が立ち行かなくなってしまいます。
他にも、来年プロポーズするつもりで貯めてる婚約指輪代とかアパートの契約更新料とかも一般的には余剰資金とは言いません。
1年以内くらいの近い将来、使う予定のあるお金は投資には回さないのが無難です。
余剰資金を使う理由
「投資は余剰資金で」と皆が言う理由、それは投資は心理戦だからです。
株式にせよ仮想通貨にせよ、価格は人々の期待によって上がり失望によって下がります。
私たち投資家にとっては、『下がった所で買い、上がった所で売る』のがセオリー。
いつもセオリー通り取引出来れば良いのですが、底値で買ったつもりの株がさらに下がることもままあります。
所持する株が思い通りに上がらず下げ始めた時、冷静な心理状態なら傷の浅いうちに一旦売却して(投資用語で『損切り』と言います。相場の世界で生き残るためにとっても重要です)下げ止まった所で再度購入、もしくは別の有望な銘柄へ切り替えなど選択することができます。
ところが、家族の晩ご飯や婚約指輪を賭けた切羽詰まった状態では、冷静な判断ができません。
思わぬ高値で手を出してしまったり、損切りが遅れて傷を広げてしまったり、、やってしまいがちです。
つまり、余剰資金は投資で勝つための大切な準備ということですね。
例えるなら「テストの前の晩は早く寝なさい」というのと同じです。
寝不足では本来のパフォーマンスは発揮できませんから。
心理的な負担の少ない金額で始めよう
「余剰資金でやるのはわかった。じゃあ具体的にいくらで始めれば良いのさ?」と思われた方、私の回答はズバリ5〜10万円です!
理由は単純。
投資を始めた頃の私はそれ以上の金額だと冷静な取引ができなかったから。
もう少し詳しくお話ししますね。
投資における短期間のリターンとリスクは一般的に比例します。
1日の間に3%上昇する可能性のある金融商品は、同時に3%下落するリスクもはらんでいるということです。
ハイリターンが期待される銘柄はハイリスクに、ローリスクな銘柄はリターンも少なく、それが市場原理です。
というわけで、1%の値上がりが期待される商品には1%の値下がりリスクが、10%の値上がりが期待される商品には10%の値下がりリスクが、それぞれ存在します。
この1%や10%などの値幅のバラつきのことを投資用語ではボラティリティと呼びます。
ボラティリティが大きい = 値幅が大きい = ハイリスク・ハイリターン
ということです。
例えば為替の場合、1日の変動は通常大きくてもせいぜい1%ほど。
1ドル=110円なら、1日の値動きはせいぜい±1.1円くらいということです。
ドル円の為替はボラティリティが小さいと言えます。
対して株式の場合、前日比10%を超える値動きをする銘柄もままあります。
為替に比べて株式はボラティリティが大きいと言えます。
さらに2017年・2018年に盛り上がった仮想通貨なんかは、日に20%〜30%の急騰・暴落が度々繰り返されるジェットコースターのような相場となっています。
ボラティリティは非常に大きいです。
ここで、最初の「投資初心者はいくらくらいから始めれば良い?」という問いに戻りましょう。
私は「5〜10万円が良いと思います」と書きました。
これはつまり、「一瞬で数万円の損失が出ることに、あなたは耐えられますか?」という意味です。
今あなたが投資しようとしているのがビットコインだとしたら、上記の通り1日に20%ほどの損失が出る可能性があります。
(もちろん、逆に20%ほどの利益が出る可能性もあるわけです。まあ、仮想通貨を投資と呼べるか?という議論もありますが)
5万円の投資で20%の損失ということは、すなわち1万円のマイナスです。
一日汗水流して稼いだ大切な1万円があっという間にして溶けてなくなることに、あなたは耐えられますか?
冷静でいられますか?
もし冷静でいられないとしたら、それはあなたのキャパを超えた、現時点で分不相応な投資だということです。
投資額をさらに下げるか、投資先をもっとボラティリティの低い商品に変更することを検討するべきでしょう。
ちなみに、私の初めての投資は、、
私が初めて本格的に投資をしたのは確か2015年末、銘柄は富士フイルムでした。
カメラが好きという単純な投資理由です。(恥ずかしい。。)
当時の富士フイルムの株価は5,000円ほど、ひと口100株で約50万円の投資でした。
投資金額は大きいものの、富士フイルムは時価総額2兆円超の日本を代表する大企業。
ボラティリティの低い、安定した投資先と言えます。
買って初めの数日は小幅ながら順調に上がっていたのですが、年明けすぐにチャイナショックに見舞われます。
繰り返される上昇と下落に翻弄され、その都度 大量のアドレナリンを放出した私はすっかり消耗。
適切なタイミングで損切りすることができませんでした。
結果1ヶ月のうちに20%の下落、私の初めての投資は10万円の損失と相成ったのです。
つまり、当時の私に50万円の投資は荷が重かったんですね。
これが5万円ならもっと早いタイミングでサクッと損切りできたと思います。
当時の私は含み損(損切り前の未確定な損失のこと)があるラインを超えると、不安から思考停止し
「もう少し待てばまた上がるかも。。」
なんて都合のいい思い込みに支配されて、冷静に損切りができなくなってしまったのでした。
各々の経済状況に応じて余剰資金に違いがあるように、ストレス耐性も人によって様々です。
いきなり100万円の運用がストレスなくできる人もいるかもしれません。
ただ、投資経験がない人にとって1万円というのは大きな金額だろうと考えて、ここでは最初の投資は5〜10万円をオススメしています。
具体的に、5万円で何に投資できるの?
結論から書くと、5万円あれば株式でも仮想通貨でも大体のものは買えます。
以下で具体的に説明していきますね。
ミニ株(単元未満株)
株式市場での株取引には最低売買単元が設定されています。
銘柄によって異なるのですが、大抵の場合100株が単元です。
要は、ひと口100株。
100株ごとでしか売買できないということです。
例えば、この記事が書かれた2018年1月23日時点のソニーの株価は5,732円。
ソニーの単元株数は多分にもれず100株です。
つまり、一般的な株取引でソニー株を買おうと思ったら、最低でも573,200円(=¥5,732×100株)、60万円近く必要ということになります。
5万円では買えませんね。。
でもガッカリしないでください!
一部の証券会社は単元未満株・通称『ミニ株』という仕組みを用意しています。
各証券会社によって細かい条件は異なるのですが、1株単位で売買できるのが最大のメリット!
例えば、先ほどのソニーであれば5,732円から投資することができるというわけです。
10株で57,320円分投資することもできます。
ミニ株には各社共通して、ザッと以下のような特徴があります。
ミニ株の特徴メリット
- 1株から売買できる為、資金が少なくても好きな企業に投資できる
- 一般的な取引同様、所有株式数に応じた配当がもらえる
デメリット
- 一般的な取引より手数料が少し割高
- 一般的な取引と比べて、取引時間や注文方法に制限がある
- 株主優待はもらえない
- 株主総会に参加できない
マネックス証券はワン株という名称でミニ株を取り扱っています。
手数料が安く、IPO株にも強いのでオススメの証券会社です!
ちなみに、アメリカ株も1株から投資することができますが、こちらは日本のミニ株よりさらに手数料が高いです!
最低でも12万円は資金があった方がいいでしょう。
参考記事:アメリカ株は手数料が高い! 少なくとも資金が12万円はほしい理由
仮想通貨
株式の場合『ミニ株』という少々イレギュラーな方法での投資になりましたが、仮想通貨の場合はもっとシンプルです。
例えばビットコインの場合、2018年1月23日時点のビットコインと日本円の相場は1BTC = 1,193,228円。
およそ120万円です。
「いきなり120万円なんてムリ!」と誤解している人が多いのですが、実は仮想通貨は小数点以下の単位でも売買可能です。
つまり0.1BTCとか0.01BTCでの取引が可能と言うわけ。
仮想通貨はその名の通り、仮想的な通貨です。
120万円刻みでしか決済できないのでは、通貨として用を成しません。
ちゃんと1円単位で決済できるようになっています。
実在の硬貨や株券のように実態があるものではないので、0.0001BTC(=120円)のようにいくらでも細かく分割が可能なのです。
と言うわけで、仮想通貨の場合は小難しい話はなし。
ただ口座を開設して、安い時に買い高くなったら売るだけです!
初心者が少額を投資するのであれば、販売所形式のcoincheckがオススメ!
取り扱い通貨数が多いのも嬉しいですね。
板取引に抵抗がない方は、指し値注文が可能で手数料も安いZaifが良いでしょう。
ちなみに、2018年1月23日現在の相場だと、5万円でこれくらいの仮想通貨が買えます。
ビットコインなら0.05BTC(約6万円)
イーサリアムなら0.5ETH(約5万円)
リップルなら400XRP(約5.5万円)
ネムなら500XEM(約5万円)
投資額の他に検討すべきこと、積立投資のすすめ
と言うわけで、「初めての投資、一体いくら用意すればいいの?」というテーマでここまでお話しさせていただきました。
焦った取引で後悔しないためにも、投資額が大事なポイントということがわかっていただけたと思います。
でも実は、投資前に気をつけなければいけないことって投資額だけじゃないんです。
以下にまとめてみました。
投資前に検討するポイント
- 何を買うのか(投資対象)
- いつ買うのかもしくはいくらで買うのか(投資時期)
- どのくらい買うのか(投資額)
- いつ売るのかもしくはいくらで売るのか(出口戦略)
検討するポイントが3つ増えただけですが、一気に複雑になった気がしませんか?
特に買い時と売り時については、ベテラントレーダーでも頭を悩ますポイントです。
そこでオススメなのが積立投資!
毎月自動で決まった金額分だけ指定の銘柄を買う投資法です。
別名を『ドルコスト平均法』と言い10年、20年といった長いスパンで確実に利益をあげることができる投資方法になります。
定期的に定額分買い増す投資なので、買い時・売り時で悩むこともありません。
更に、毎月定額自動で投資されるので貯蓄の効果もありますよ!
最初に毎月投資する金額と投資する銘柄さえ決めてしまえば、あとはシステムが淡々と自動で投資してくれます。
そこに投資する人間の感情が介在する余地はありません。
株を積立投資するのであれば、カブドットコム証券のプレミアム積立がオススメ。
さらに「銘柄選ぶのもメンドくさい。AIが適当に決めてくんない?」なんて人にはロボアドバイザーNo.1のウェルスナビが良いでしょう!
30年間 毎月3万円を積立投資投資したら一体いくらになると思いますか?
知りたい方は以下の記事をご覧ください!
まとめ 投資に慣れてきたら徐々にキャパを広げていこう
というわけで、初心者はゆとりを失わない範囲で投資を始めましょうという話でした。
最悪なのは全く運用経験のないおじいちゃんが老後資金の退職金3,000万円をポーンと投資してしまうこと。
少額でも良いので 若いうちから経験を積んで、将来に備えましょう!
若いうちの失敗は額が小さいこともあり、後から簡単に取り返せます。
私自身、今でこそ数百万円を運用し1日に数十万円の利益/損失を出すことに慣れつつありますが、投資を始めた当初は数千円の損失に怯えながらの取引でした。
始めの頃はよく、数千円の上下でソワソワ仕事が手につかなくなったもんです。。
このソワソワしちゃうラインは、資産状況やストレス耐性など人によって様々です。
ただ共通して言えることは、このラインつまり自分が冷静でいられる許容範囲を自覚することが取引の上達への第一歩ということです。
試した結果「自分には投資は向いてない!」と分かったなら、先ほど紹介した積立も良い選択肢になるでしょう。
ストレスフリーで、貯金よりずっと良い結果が得られると思います。
以上、投資は余裕を持ってというお話でした。
ではでは。
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